どっち。2 昌平君×李牧 ページ24
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「あ、あのっ…着替えたいので、」
「ああ、すいません。気が利かなくて。私は後ろを向いていますから」
これから宴があると、なぜか李牧さんに着替えるように渡された服。先生は大王様と話があるらしく、先に行ってしまった。
そして私は、李牧さんに用意された部屋で急遽着替えているわけだけど…。
身につけていた服を脱ぎ、手渡された服に袖を通そうとして気づく。後ろからの視線。ゆっくりと振り向けば、机に頬杖をついてじっと私を見ている李牧さんの姿。
「なっ、何で見ているんですか！」
「見ていると言うよりは、見惚れていると言って下さい」
「え、」
「堅物で有名な昌平君を虜にする女性がいるとは…。それも、まだ幼く愛らしい少女ではないですか。興味があるんですよ、貴女に」
ガタッと座っている椅子から立ち上がる音。コツコツと靴音を響かせてやってきたのは、私の目の前。先生も背が高いけど、李牧さんも同じ位に背が高い。
「今、昌平君と私を比べましたね？」
「どうしてそれを、」
「常に貴女の側にいるのは昌平君。そう考えるのが自然なことでしょう」
ニコッとまた人当たりの良い笑顔で微笑む。その端正な顔に悪意は感じられない。むしろ、優しく微笑む姿に好感さえ持てる。
もう一度お願いすれば、今度は聞き入ってくれると思った。
「その李牧さん…着替えられないので、」
「昌平君が肩入れしたくなる気持ちが分かるような気がします。こうして貴女を目の前にすると、理性など何の意味も持たない」
胸を隠していた私の手を乱暴に掴むと、李牧さんは片手一つで頭の上に拘束した。そして何も身につけていない私の体を見つめ、突然胸の先端へとキスをした。
「っ…あ、あのっ！」
「成る程…。この甘い香りが私を惹き付ける原因ですか」
文様に触れ、優しく擦られると刺激を受けて花はより強い香りを放つ。
「これは癖になりそうですね」
「離して下さい…っ」
「私か昌平君か、どちらが先に鈍感な貴女をおとせるのか…。楽しみですねぇ」
バタバタと廊下を走る音が聞こえて、李牧さんは私の手を離した。去り際、私の頬にキスをしたのと同時に扉が開く。
「A！」
取り乱したように部屋へと入ってきた先生は私の姿を見て、そして李牧さんを睨み付けた。
この後私はどういう事だと、先生からきついお説教をもらう事になる。
素直になりなよ。1 輪虎(リク)→←どっち。1 昌平君×李牧(リク)
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まどか - 本編のほうのパスワードを教えてください。 (2022年8月3日 18時) (
レス) id: 424ebb80af (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコ(プロフ) - 唯一無二の貴方２がみたいのでパスワードを教えて下さい。 (2022年7月30日 19時) (レス) id: 42086511e3 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - あおさん» リクエストありがとうございます。那貴は今まで書いたことないキャラです。大人な雰囲気があって格好いいですよね。余り感情を表に出さないキャラだと思いますが、主人公と二人きりだとデレてくれたら…そのギャップに萌えそうです笑。番外編で待ってくださいね！ (2020年3月5日 20時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 初めまして、コメント失礼いたします。遅ればせながらbluemoon様の作品を楽しみに日々生活させて頂いております！リクエストさせてください！大好きな那貴のお話書いていただけたらな、、と思っております！是非お時間あればお願いしたいです^_^ (2020年3月5日 1時) (レス) id: 78f704a63d (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - とりけらとぷすさん» 私も輪虎は書いていて楽しいキャラでもあります。無邪気で子供みたいな性格が可愛いなと想像しながら、毎回書かせていただきました。リクエストありがとうございます！番外編2の方でお話しを書きたいと思います。待っていてくださると嬉しいです(^-^) (2020年2月19日 21時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2019年7月20日 9時
