君を思う。 王賁side ページ47
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「賁様、少し休憩をされてはどうですか？」
「……そうだな」
水で濡らした手拭いで体の汗を拭き取り、番陽の用意してくれた冷たいお茶を口に含む。
「咸陽から戻って以来、前以上に鍛練に精を出されているようですが。何か刺激になるような出来事でもありましたか？」
「刺激か…。」
番陽の言葉に、思い当たる出来事ならある。
蒙恬にそそのかされ、咸陽まで出向いたあの日。
その道中で、俺は一人の女と出会った。年は俺と同じか、もう少し若いぐらい。幼さの残る容姿だが、ふと見せる表情やアイツの纏う雰囲気はどこか色気があって……。
それに、Aの体から放たれる香り。あの香りを前にすると、触れたくて堪らなくなる。
「番陽…女を抱いた事はあるか？」
「な、何と！賁様、今何と、」
「そんなに驚くことでもないだろ」
「ですが、賁様の口から女などと…。もしや、心に決めた女性でもいるのですか？」
「ああ。いずれは、Aとは一緒になるつもりだ。迎えに行くと約束を交わした」
別れ間際、抱きしめ耳元でそう囁けばAは顔を赤くしていた。
初めて抱きしめた相手。
初めて唇を合わせた相手。
初めて愛を囁いた相手。
初めて本気で手に入れたいと思った女はAだけ。
なぜ、知り合って間もないのにこんなにも心揺さぶられるのか。
何もかもが初めてだらけの感情で、鍛練に勤しんでいなければ感情のままAを奪いに行ってしまいそうだ。
「賁様が選んだお方なら、きっと素晴らしい女性なのでしょうな。一度会って見たいものです」
「一度では俺が我慢できそうにない。Aには、王家当主の子である俺の后として正式に迎えいれるつもりだ」
「生きている間に賁様のお子が見られるとは…！」
目を潤ませて俺の手を取る番陽に、気が早いと思いつつも。
それを現実にすればいいだけの話だ。
再会するその日まで……。
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bluemoon(プロフ) - うーちゃんさん» 今晩は。只今編集作業をしている最中で、終わり次第パスワードを外させて頂きます。ご迷惑をおかけ致しますがお待ち頂けますようお願い致します。メッセージありがとうございますね。 (2022年6月15日 20時) (
レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
うーちゃん(プロフ) - こんにちは☺︎ 4から見たいのですがパスワードがかかっており見れません(>_<) 教えていただけませんか？すごく面白くて一気読みしてしまいました！ (2022年6月15日 6時) (レス) id: ff65ffef2e (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - おはようございます。体調だいぶ良くなりました。お気遣いありがとうございます。書きたい衝動になっているので、自分のペースで更新していきたいと思います。コメントありがとうございました(*^^*) (2019年8月17日 10時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
Mimina(プロフ) - こんばんわ！体調大丈夫ですか？心配です。元気なったらまた素敵なお話楽しみにしています！ゆっくり休んでくださいね！ (2019年8月17日 0時) (レス) id: 4c3be01646 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - Miminaさん» 返信遅くなってごめんなさい。ちょっと体調を崩してしまって、申し訳ありません。何回も読んでいただいてありがとうございます！更新頑張らないとですね。ありがとうございました。 (2019年7月31日 5時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2019年6月9日 7時
