124.脱出への手段。 ページ26
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「それにしてもお前、よく命狙われんなァ。次はどこのどいつだ？」
「……心当たりがある者だけでも５０人はいる」
王しか知らぬ抜け道があると、前を走る政の背中を追う。政の隣を走る信は魏の戦での活躍を政に熱く語っていた。
こうして二人を見てると懐かしい。
信は戦場を駆け回り、政は一国の王となり。立場は違えど、共に過ごしたあの数日間は二人にとってかけがえのないものになったはず。
もちろん、私にとってもだけど。
「大王様。とても楽しそう…。」
「うん。私もそう思う」
向ちゃん(名前を聞いた)の意見に同意して笑いかける私に、「A様は…綺麗なお方ですね」と言われた。
「大王様がA様を気にかけるのも納得できます」
「向ちゃんだって政に気にいられてると思うけど」
「私が…？大王様に？」
「前に会った時より政の表情が柔らかくなった気がするのは、心安らぐ人が側にいるおかげなんじゃないかな？」
「そんなこと、A様は私のことを買い被り過ぎです。もし、大王様の表情が柔らかくなったと思われるなら、それは多分A様がこの場に来てくれたから」
私の顔を見た政の表情は嬉しそうで、本当に好きなんだと実感しましたと、向ちゃんはどこか寂しそう。その様子から向ちゃんが政に好意を寄せているのがわかった。
「広い部屋だな」
扉についていた鍵を政が開け、中へ入った信が部屋を見渡しての感想。
「あの正面の扉から地下道に入れば、王宮の外まで行ける」
靴音を響かせ正面の扉へと政は歩いて行く。それに続くように薄暗い部屋へと私も足を踏み入れた。
「にしても、意外と宮女って地味……。」
「信、女の子に向かって失礼じゃない」
「そう言うけどさ、政位の王ならもっとこう美人とか選びたい放題、」
「もう、信！」
「はいはい、わかったよ」
「え、あの…A様と信様はもしかして恋仲とか？」
「おっ、正解！お前見る目あるな」
私の肩に触れて来ようと信が手を伸ばす。それをかわして「調子にのらない」と信を睨んだ。
寝ている私に信がしたこと、こっちはちゃんと覚えているんだから。
「……扉が開かない。外側から鍵がかけられてる」
政の一言に、元より静かだったその場が、さらに静かになった気がした。
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bluemoon(プロフ) - うーちゃんさん» 今晩は。只今編集作業をしている最中で、終わり次第パスワードを外させて頂きます。ご迷惑をおかけ致しますがお待ち頂けますようお願い致します。メッセージありがとうございますね。 (2022年6月15日 20時) (
レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
うーちゃん(プロフ) - こんにちは☺︎ 4から見たいのですがパスワードがかかっており見れません(>_<) 教えていただけませんか？すごく面白くて一気読みしてしまいました！ (2022年6月15日 6時) (レス) id: ff65ffef2e (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - おはようございます。体調だいぶ良くなりました。お気遣いありがとうございます。書きたい衝動になっているので、自分のペースで更新していきたいと思います。コメントありがとうございました(*^^*) (2019年8月17日 10時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
Mimina(プロフ) - こんばんわ！体調大丈夫ですか？心配です。元気なったらまた素敵なお話楽しみにしています！ゆっくり休んでくださいね！ (2019年8月17日 0時) (レス) id: 4c3be01646 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - Miminaさん» 返信遅くなってごめんなさい。ちょっと体調を崩してしまって、申し訳ありません。何回も読んでいただいてありがとうございます！更新頑張らないとですね。ありがとうございました。 (2019年7月31日 5時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2019年6月9日 7時
