344.行為に溺れる。２ ◆ ページ8
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抑えていた香りが行為によって放たれる。
交わりを求めるように強く甘く、胸に浮かび上がる文様。
「…、っ…んっ…」
誘われるようにバジオウさんの熱く湿った舌が何度も文様を舐め、身体中を駆け巡る甘い感覚。その文様自体が性感帯になったよう。些細な刺激にも腰が浮き、その度に逃がさないよう私の腰を抱き寄せて自分の膝へと座らせる。
「オ前ハ綺麗ダ」
「バジオウ…さん…」
「初メテ印ヲ付ケタ時カラ、Aヲ俺ノモノニシタカッタ。一度ハ人ヲ捨テタ俺ガ、人トシテ共ニ生キタイ…ソウ思ッタ女ガ、オ前ダ」
綺麗だと思ったのは私も同じ。
仮面の下に隠れていた端正な容貌。
強い眼差しは、吸い込まれるほどに魅力的。
見つめていれば、微笑みを浮かべたバジオウさんからの甘い口付け。口内へと差し込まれた舌が歯列をなぞり、絡めた舌を吸い上げる。その間も大きな手が胸に添えられ、下におりてきて腰布を解いていった。身につけているものは何もない。その気恥ずかしさから、バジオウさんの体に抱きつくように隠す。
「恥ズカシイノカ？」
頷く私に、耳横で笑うバジオウさんの声。
抵抗もなく受け入れる体に、自分の欲を見たようで恥ずかしい。
誰でもいい訳ではないはず、それでも体を開いてしまう。
昔の私からは想像も出来ないような変化。
年数と共に強さを増す魅了の力。
この力を使えば動乱の世を生きていけると授けられた。
それ故に、私の心を惑わす。
「もっと…っ…、」
意識を飛ばしかける寸前で動きを止めては、口付けを。快感に酔いしれる熱い眼差しで止めないでと懇願すれば、バジオウさんはまた動き出す。下から突き上げてくる衝撃に声は掠れ、息は上がる。それの繰り返し、押しては引いて。一番欲しい快感になると、焦らされる。
「バジオウ…さんっ…」
「一晩中抱イテヤルト言ッタ。マダ、オ前ノ中ニイタイ」
余裕のない私と違いバジオウさんの体力は未知数。
このまま突かれ続けたら、明日私の体はどうなっているんだろう…。
知るのが怖い気もする。
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ゆずぽんず(プロフ) - 続き、楽しみにしてます。 (2月25日 22時) (
レス) @page50 id: 25d2c56152 (このIDを非表示/違反報告)
ナタデココ(プロフ) - 本当に続き楽しみにしてます( *´꒳`* ) (11月30日 7時) (レス) id: bb115dbd7a (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - こんにちは、コメント失礼致します。シリーズ全て読ませて頂いています！相変わらずお話が面白くて感激しました…！続編楽しみにしています！！ (2023年4月23日 23時) (レス) @page50 id: 3d6874678d (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ９、楽しみにしています (2022年12月6日 16時) (レス) @page50 id: 9084a50d79 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - Ayuさん» 初めまして。コメントのお返事遅くなり申し訳ありません。私もキングダムに出会えて、この作品を作るまでになりました。更新頑張りますね！お時間ある時にでもまた遊びに来て頂ければ幸いです。コメントありがとうございますね。 (2022年10月5日 21時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2021年1月10日 13時
