297.決戦の十五日目まで。2 ページ9
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二日目同様、三日目も大きな変化はなかった。何処の戦場も本陣近くまでは攻め入らず、主力を温存しての消耗戦。少し戦っては引き、また少しの小競り合い。前線のみは激しい戦を強いられたが、各軍の本陣は動く気配はなかった。
これに対して秦国も主力を温存して戦い、自国で戦っている分兵糧が尽きる心配もない。有利なのは秦国だったが…。
七日目の朝、突如として戦局は動き出した。
函国関で睨み合っていた秦国と魏軍。そこに突如として現れたのは成恢を大将とする韓軍だった。両者の矢が行き交う場で、怪我をして倒れる兵は圧倒的に秦兵が多かった。それも異常な絶命の仕方。掠っただけの頬の傷、肩を掠めただけのもの。どれも致命傷になるほどの傷ではないにも関わらず、白目をむいては泡を吹き倒れていく。
韓軍が最も得意とする戦法。毒を使った兵器部隊。
大将である成恢はありとあらゆる毒を調合し、各国の珍しい毒物をかき集めては日夜研究に没頭した。試行錯誤の結果、何処の国にも真似できない毒兵器の開発に成功したが、その代償として自身の容姿と毒の開発の過程で多くの兵を犠牲にした。
生易しい攻撃ではない事は理解しているが、迂闊に手を出せば毒の餌食になる。まだ、攻め入ってこられた方が対処のしようもあるのに、遠くからの命の削り合い。
それも一方的に。
韓軍の攻撃は止まらない。次に持ち出されたのは、�狠梓櫚瓠１燭个譴討�た弩に巨大な丹丸を先頭に括り付け、しなる弓。それを函国関頂上に向け、一斉に放たれる。打ち込まれた丹丸は頂上に建てられた建物に当たり割れ、その場に煙が漂う。
だが、何事もなく煙は消えた。
兵に異常は見られず、体にも異変はない。
ただの脅しか、何かされたのか。訳も分からない秦軍を背に、韓軍は引き上げて行った。
のちに、この時の出来事が大きな意味を持つことなど、今はまだ秦軍は知る由もない。
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「そんな離れた位置に座ってないで、Aちゃんこっちにおいで」
「私はここで…いいです」
「なんで？もしかして警戒してる？今日はほら、お酒持ってないから」
「そうですけど……。」
おいでと手招きする蒙恬さんに呼ばれ近づいていけば、腰に腕を回され座らされた場所は蒙恬さんの膝の上。
「捕まえた」
「あっ…あの、」
「ん？なに」
「何って…」
お酒が無くても、警戒しなければいけない。
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bluemoon(プロフ) - イルカさん» コメントありがとうございます。推しが同じ読者様に会えて嬉しいです。花嫁本編では王騎将軍の救済ルートを避けてしまったので、中編集で幸せになっていただきたいと思います。王騎将軍とのお話久しぶりに書く気がします。まずは花嫁8ですね。頑張ります！ (2020年12月27日 8時) (
レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
イルカ - 私は王騎将軍オシなのですっごく楽しみです！！シリーズ8も楽しみにしてます。 (2020年12月26日 23時) (レス) id: 4dcbd5d17d (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - ノンさん» テストお疲れ様でした。アニメ楽しみですね！どんな声優さんが演じてくれるのか、情報を解禁されるのもワクワクしますね。私ももう少しでお仕事が長いお休みに入るので、更新頑張ります！作品に遊びに来ていただいてありがとうございます。 (2020年12月21日 21時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
ノン - 執筆活動お疲れ様です！！無事にテストが終わりゆっくりできる時間が出来たので小説を読みに来ました！これからの展開が楽しみです！春にはキングダムのアニメ3期も再開されるので今からキングダム熱を上げています笑笑 (2020年12月21日 17時) (レス) id: a804f7d386 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - Tomoyoさん» お久しぶりです。三連休ですか、いいですね。明日から私はまた仕事です…。時間を見つけてこれから更新頑張りたいと思います！コメントありがとうございます。 (2020年11月22日 21時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2020年6月20日 15時
