311.汗ばむ体に。 信side ページ23
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Aが帰ってきたと、俺の一言で飛信隊は色めきだった。死にかけたような面した奴らも、Aに治療してもらおうと喜んでたし。傷の深い松左は、後で天幕内にAを呼んでくれと上機嫌で。もちろん俺付きで行くと言えば、嫌な顔をされた。
貂は…帰ってきてくれてありがとうと泣いていた。
「A、少し休めよ」
「うん…。」
馬を走らせ、隊につけば負傷者の治療。Aの疲れたような顔に、久しぶりに二人きりになれた俺は、ちょっとだけ落ち着かない。
肩まである髪を解く仕草、額から流れ落ちる汗を拭い、着替えたいからとAの言葉に高鳴る鼓動。
「信…？出て行って欲しいんだけど…。」
「お、俺は後ろ向いてる！ここには男連中も多いし覗きとか、それにまた勝手にお前が出て行かないとも限らねェから」
「……わかった。絶対に見ないでよ」
「おう……多分」
多分と言った言葉は聞こえなかったみたいで、後ろで着替える音が聞こえる。
好いている女はいるかと、酒の席で藨公将軍に聞かれた。一応と曖昧な返事を返す俺に、男ならモノにせんかと喝を入れられ、ほんとにそうだと思う。一番近くにいるのに、他の男より俺はAに触れる事を躊躇っている。
だから、奪われてしまう。
今までにも何度もそんな経験をし、その度に後悔して。
「A…。」
「え、信…！？」
「俺が拭いてやるから」
汗で濡れた体を拭いているAの手から手拭いを奪う。近づいてくる俺に、Aは両手で胸を隠した。
白く綺麗な背中。伝い落ちる汗を舌で舐めとる。
「ちょ、信ってば…！」
「お前の汗…お前の香りと同じで甘い」
「そんなことするなら、」
「俺の気持ち知ってるよな？俺がお前を好きだってことも」
胸を隠していた手を退かし、そのまま肌に浮かぶ汗を舌で舐めとっていく。流れ落ちる滴を追いかけるように胸の先端に、そのまま口に含み転がしながら吸い付くと。
「…っ…信…っ！」
俺の体を押し退けようとするAをそのまま寝台に押し倒し、唇を自分のモノで塞ぐ。その合間にも柔らかな胸を揉む手は止めない。
「Aのこと…抱いてもいいか？」
「信…。」
「お前との繋がりが欲しいんだよ。お前が欲しい」
余裕のない俺は、Aの返事を待たずに再び口付けた。
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bluemoon(プロフ) - イルカさん» コメントありがとうございます。推しが同じ読者様に会えて嬉しいです。花嫁本編では王騎将軍の救済ルートを避けてしまったので、中編集で幸せになっていただきたいと思います。王騎将軍とのお話久しぶりに書く気がします。まずは花嫁8ですね。頑張ります！ (2020年12月27日 8時) (
レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
イルカ - 私は王騎将軍オシなのですっごく楽しみです！！シリーズ8も楽しみにしてます。 (2020年12月26日 23時) (レス) id: 4dcbd5d17d (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - ノンさん» テストお疲れ様でした。アニメ楽しみですね！どんな声優さんが演じてくれるのか、情報を解禁されるのもワクワクしますね。私ももう少しでお仕事が長いお休みに入るので、更新頑張ります！作品に遊びに来ていただいてありがとうございます。 (2020年12月21日 21時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
ノン - 執筆活動お疲れ様です！！無事にテストが終わりゆっくりできる時間が出来たので小説を読みに来ました！これからの展開が楽しみです！春にはキングダムのアニメ3期も再開されるので今からキングダム熱を上げています笑笑 (2020年12月21日 17時) (レス) id: a804f7d386 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - Tomoyoさん» お久しぶりです。三連休ですか、いいですね。明日から私はまた仕事です…。時間を見つけてこれから更新頑張りたいと思います！コメントありがとうございます。 (2020年11月22日 21時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2020年6月20日 15時
