45.山の王楊端和。 ページ45
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居心地が悪い。
私の目の前には玉座に座った山の王。その前に政がいるけど、完全に敵の中。難しい話し合いが続いていて、横にバジオウさんが居てくれているけど。この張り詰めた空気に息が詰まりそう。
「大丈夫カ？」
「はい…。」
「疲レテイルナラ。俺ガ抱クガ」
「本当に大丈夫ですっ！」
冗談なのか本気なのか……多分、後者だよね。
服を着ている平地の人達と違って、バジオウさん達は上半身裸。逞しい体に抱きしめられると直に肌の熱が伝わってきて何て言うか、男の人に免疫のない私は焦ってしまう。
それにしても、山の王は風格がある。
これだけの山の民を束ねる王だから、バジオウさん達以上に強者なんだろう。
「……貴様。和を夢見て裏切られた我らの祖を愚かと申すか」
話し合いは難航していた。
今から400年前。かの秦王穆公と三界が盟を結んだ。山の民の祖は友好のうちに国の広がりを夢見た。だが、穆公がこの世を去ると手のひらを返すように平地の民が牙をむいてきた。山の民は平地を追われ帰路についたが、それでもなお執拗な責め苦にあい惨劇は繰り返された。
祖の無念を語り継がれた今の者達には、政の言葉を簡単に受け入れる事が出来ない。
再び盟を結ぼうなど、そんな都合のいい夢物語は聞くだけ無駄だとあしらわれた。
政もここで退くわけにはいかないと、王を説得にかかる。これまでの長い歴史に民族、文化、信仰異なる文化において血が流れないことがあったかと。差別と侮蔑の心が消えたことがあったかと。互いの思想が違えば軋轢は生じる。
それを政はなくしたいと王に訴えた。
「小賢しい。弱王はおよそ人の痛みがわかっておらぬと見える。一族の者が…仲間内が殺される痛み。まずはこやつらの首を眼前ではねて教えてやるわ！！」
王が指示し連れて来られた人達に愕然とした。
貂に壁さん…。
それと信。
政の命令通り下山したと思っていたから。
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ノア - 初めまして、この作品の王騎様と夢主の絡みが好きで毎月読み返しておりました。読み手に戻られることを考えていらっしゃるとお伺いしましたが是非とも見れる形に残しては頂けないでしょうか。毎回癒されながら拝見させていただいておりました。 (2022年8月3日 21時) (
レス) id: c471de6204 (このIDを非表示/違反報告)
( ´ω` )/(プロフ) - おもしろかったです。続きは見れないんですか？ (2022年7月31日 9時) (レス) id: 16f8a40083 (このIDを非表示/違反報告)
i05x09(プロフ) - 突然すみません。とても面白くて読み進めていたのですが、続きはもう読めないのでしょうか…？ (2022年7月30日 19時) (レス) id: a85be77842 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - 凌さん» 160�兪宛紊塙佑┐討�話し書いています。ですが、読者様のお好きな設定で読んでいただければ。コメントありがとうございます。 (2020年7月4日 10時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
凌 - 主人公の身長はどのくらいですか？ (2020年7月4日 7時) (レス) id: 0f75895f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2019年4月28日 0時
