25.疑問。 ページ25
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「いてっ…おいガキ火はまだか？」
「きゃっ！誰今私のお尻触ったの！？」
「すまない。手元が見えなくて」
「なっ、テメェどさくさに紛れて何してんだ！」
貂が(本人にそう呼べと言われた)の案内で抜け道を歩いているけど、大きな洞窟内は真っ暗で自分達の位置も分からない状況だった。
「今、火をつけるから」
何かを叩きつける音が何度か聞こえ、辺りに閃光が走る。数分もしない間に暗闇に一つの灯がついた。
「え、政？」
距離の近さに驚く私に、「服は汚れていないみたいだな」と政は言った。服はというより、この壁ドン状態をなんとかしてほしい。
「おいおい、今すぐAから離れ…お前、ケガしてんのか？」
「俺のじゃない。上の血だ」
「……！？何…これ」
天上…岩の隙間からポタポタ滴り落ちてくる血。
「ひでェ…奴ら村中皆殺しにする気だ」
「そんな…じゃあ里典さんや奥さん。有くん達村のみんなも…！」
私の言葉にみんな黙ったまま。どうして関係のない人達までその命を奪われなきゃいけないの。政一人の為に躍起になって、全て残らず虐殺する。戦う術を持たない人達を、弄ぶように。
「おい、ガキ。お前の家族とかいいのか？上で殺されてるぞ」
「そんなのいない」
貂にも家族がいない…？
こんな小さな子供なのに。今までずっと一人だったってこと？
「オレは秦人じゃない。はるか西の山民族だ。なぜか知らないけど一族が山を追放になって黒卑村に流れついたらしい…。もう皆死んじまったけどね」
「山民族！へー初めて見た」
私は聞きなれない言葉だけど。信は山民族を知っているみたい。
この変わった格好も民族特有のものなのかも知れない。
「ところで何で王様こんなとこで兵に追われてるの？」
「弟が反乱起こしたんだと」
「けどさ。反乱起こすの分かってたから替え玉まで用意して黒卑村に隠れてたんだろ？分かってたなら未然にたたきつぶしゃいーでしょ。なんでそんなに逃げ腰なのさあんた！王様のくせに！」
貂は自分の王様ではないからと、政の痛いとこを突いてきた。言っていることは道理にあってる。政自信もそれをわかっているはず。
その言葉に前を歩いていた政が足を止め振り向いた。
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ノア - 初めまして、この作品の王騎様と夢主の絡みが好きで毎月読み返しておりました。読み手に戻られることを考えていらっしゃるとお伺いしましたが是非とも見れる形に残しては頂けないでしょうか。毎回癒されながら拝見させていただいておりました。 (2022年8月3日 21時) (
レス) id: c471de6204 (このIDを非表示/違反報告)
( ´ω` )/(プロフ) - おもしろかったです。続きは見れないんですか？ (2022年7月31日 9時) (レス) id: 16f8a40083 (このIDを非表示/違反報告)
i05x09(プロフ) - 突然すみません。とても面白くて読み進めていたのですが、続きはもう読めないのでしょうか…？ (2022年7月30日 19時) (レス) id: a85be77842 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - 凌さん» 160�兪宛紊塙佑┐討�話し書いています。ですが、読者様のお好きな設定で読んでいただければ。コメントありがとうございます。 (2020年7月4日 10時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
凌 - 主人公の身長はどのくらいですか？ (2020年7月4日 7時) (レス) id: 0f75895f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2019年4月28日 0時
