【SVT】for you。2 (ページ5)

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サプライズ。　JOSHUA ページ5

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「これ、僕からAにプレゼント」

『バラの花束…どうして？』

「今日はバレンタインだよね。僕の気持ち受け取ってくれる？」

特別な日は、大好きな彼女にサプライズをしてあげたい。
もちろん、特別な日でなくても僕は君に何かしてあげたいけど。

僕なりにより思い出に残る演出を。

『ありがとうジス…』

「Aもチョコありがとう。なんだか食べるのもったいないな」

大好き、と可愛い文字で書かれたメッセージカード付き。
彼女への返事を、頬にキスで返す。

『ジス…』

「ん？口にキスして欲しかった？」

『そうじゃないけど…』

「そうじゃないの？僕はそうだよってAに言って欲しくて、わざと頬にキスしたのに」

僕がカラかうとすぐに真っ赤に頬を染めてしまう。
そんな彼女も可愛い。

平凡だけど、満たされた毎日。
こんな風に大好きな彼女とずっと暮らしたい。

「僕からのメッセージも読んでくれた？」

敷き詰めたバラの中に込めた想いと、小さな箱。
メッセージを読んだAの驚いた表情。

『ジス…これって…』

「なんて書いてある？」

『結婚しよう…って…』

「Aからの返事聞かせて。それと、この箱も開けてみて」

察しのいいAならわかってくれるよね？
この箱の中身が、君へのもう一つのサプライズだと。

震える指でリボンを解いた彼女が、ゆっくりと箱を開けて中身を見た。僕を見る彼女の瞳からポロポロと涙が溢れだす。

このダイヤにも負けないぐらい、Aの涙は綺麗。

「気にいってくれた？」

『うん…っ』

「よかった…ほら、抱きしめてあげるからこっちにおいで」

こっちにおいでなんて、本当は抱きしめたいのは僕の方。
愛おしい彼女を、この腕の中で抱きしめたい。

今も、これから先も。
ずっと君を抱きしめて、愛してあげる。