【SVT】for you。2 (ページ31)

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貴女だけのもの。３ページ31

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『ウォヌ君が女性社員に囲まれてるとこ見てたら、なんかモヤっとした。今まで見向きもしなかったのに、話しかけたりもしなかったのに、急に態度変わって。なんかウォヌ君が取られた気がして、嫌な気持ちになった。って言っても、ウォヌ君は私の彼氏でもないんだけど…』

「その言葉言われた方は勘違いしますよ？」

『え、』

「嫉妬してるように聞こえます」

そんな訳ないじゃないと先輩は言わなかった
だから、期待する
先輩が俺に気があるような言葉言うから

『そうかも…私だけウォヌ君の魅力知ってればよかったって、そう思うのは嫉妬かもね…』

「嫉妬…俺もしてます。先輩がキム先輩のこと好きだって噂聞いて…」

『私がソクジン先輩の事好き？そんな噂あるの？』

「まぁ…一部の噂ですけど…」

その一部はスニョンだけ
待てよ、スニョンだけ…？

『ソクジン先輩は私の姉の彼氏』

「彼氏…？本当ですか！？」

『うん。しっかり者に見えるけど、そそっかしい所もあるから気になっちゃって』

「それで見てただけですか…？」

『それ以外に何かある？』

もう、なんだよ！
スニョンに騙された

見つめる眼差しとか、好きですオーラが見えるとか、全部スニョンの想像だけじゃんか。それで落ち込んでた俺の時間を返せ。

『それで嫉妬ね…』

「仕方ないじゃないですか…俺、先輩のこと…その、好きなんですから。このイメチェンだって、先輩に褒めて欲しくて…」

『私が言ったことだけど、あまりして欲しくないかな』

「似合いませんか？」

『その逆。カッコ良すぎて、ウォヌ君を誰かに取られたくない。だから、私と二人だけの時にして』

こんな我が儘言ってごめんね、って先輩は言う
そんな我が儘なら幾らでも聞いてあげると俺は思う

思うだけじゃいけないんだよな…。
言葉にして気持ちを伝えないと、大好きな人に伝わらない

「俺は誰にも取られたりしません」

『ウォヌ君？』

「俺の魅力は先輩だけわかってくれれば、それでいいです。だから二人きりの時だけ、俺のことたくさん褒めて下さい」

『今の発言もカッコいいから…』

言ったすぐに褒められて、少し気恥ずかしい
そっと伸ばした俺の手を、先輩は握り返してくれた