Just do it。１ DK ページ20
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『ブソクスン？新しいユニットなの？』
「そうなんです！お笑い担当の三人で結成してみました。今度曲も出すんですよ」
「僕たちの曲を聴いたヌナの感想聞かせてください」
右隣にホシヒョン、左隣にはスングァナ。
ヌナの仕事場に押しかけ、いきなりパフォーマンスを披露。
何事かと初めは驚いていたヌナも、元々ノリがいいから曲に合わせて体を揺らしてくれていた。
「ホシヒョン、僕座れないんですけど…」
「ん？まぁ気にすんな」
「スングァナ、場所変わって」
「後で変わります」
気にすんなとか、後で変わるとか…。
今、僕はヌナの隣に座りたいのに。
二人がヌナの隣を独占している。
『ドギョム君座る場所がないなら私の膝に座る？」
「へ？」
ものすごく間抜けな声が自分の口から出た。
僕を見て、ホシヒョンとスングァナは顔がニヤついてる。
優しいヌナの事だから、何も考えずに言ってくれたんだろう。
僕が困ってるからって、そんな理由で。
でも、言われた僕は困ってしまう。
それに顔まで赤くなってしまう。
だって…僕はヌナが好きなんだから。
「じゃあ、ヌナが俺の膝に座ればいいよ。で、空いた場所にドギョマが、」
「絶対にダメです！！ヌナ、座るなら僕に乗ってください！」
その場がシーンとなる。
僕の声に驚いたヌナの表情も可愛いな…って
そんな見惚れてる場合でもないんだけど。
「ホシ社長、そろそろ邪魔者は退散しましょうか？」
「そうだな、スングァン君。後は若い二人に任せよう」
突然謎の即興ドラマが始まるのはいつものことで、「ドギョム君、しっかりやりたまえ」と、ホシヒョンが僕の肩を叩いてウィンクを投げる。
ヒョンではなく、今はホシ社長だったか…。
とにかく、二人がいなくなって室内には僕とヌナだけ。
緊張からか、テーブルに置いてあった缶ジュースに手を伸ばして一口。
『それ…私の飲んでたジュース…』
「え…、あ、すいません！すぐに新しいの買って来ます…！」
ヌナが僕の名前を呼んでいたけど、恥ずかしさを隠すように買う振りをして部屋を飛び出した。
「っ…、ヌナと間接キス…」
飲み口にヌナの唇が触れて、それで同じ場所に僕の唇も触れて…。
「はぁー…」
壁伝いにずるずるとその場にしゃがんでしまう。
無意識の行動だとしても、どんな顔してヌナに会えばいいんだよ…。
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2021年1月31日 21時
