マンネ同士。２ ページ18
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「今度ヌナの好きな髪色にしてみようかな」
『青髪のジョングク君か…なんか新鮮でいいかも』
「本当ですか？その時は俺、ヌナにスタイリングしてもらいたいです。ヌナの手で触れられるの、俺好きなんです」
『嬉しいこと言ってくれてありがとう』
隣に座っているヌナはチョン先輩と話してばかりで、僕を見てくれない。
僕が何か言いかけても、それに被せるようにチョン先輩が話しかけてきて。
それでまたタイミングを奪われる。
チョン先輩もヌナを慕ってるのがわかるから…。
僕と会話させたくないんだろう。
「あのヌナ……僕戻ります」
『もう？来たばかりだよ？』
「ヒョン達にもすぐ帰って来るって言ったので…」
嘘を吐いて、チョン先輩にヌナとの時間を譲る。
ヌナとは本当はたくさん話をしたいのに、僕がそれを自分から拒んだ。
遠ざかって行く僕の背に、二人の楽しげな会話が聞こえ。
「ヌナはバンタン先輩のメイク担当になったんだから」とホシヒョンの言葉。
だから…なんだよ…。
そうなったら、僕はヌナに近づいてもいけないのか？
『待ってディノ君…！』
「ヌナ…」
『少し時間ある？』
僕を追いかけて来てくれたヌナ。
ヌナ一人だけだと確認した僕は、ヌナに近づく。
『前はヌナヌナって慕ってくれたのに、なんか避けられると寂しい』
「避けてなんて…僕はその…」
『ディノ君の髪、久しぶりに触ってもいい？』
「え…、」
『寝癖直してあげる』
ああ、そう言うことか…。
僕の跳ねた髪がヌナは気になって追いかけて来てくれたのか。
「僕達の楽屋…行きませんか？」
『久しぶりに皆んなにも会えるね』
「ヒョン達は個々の撮影で居ないと思います。僕とヌナの二人だけなんですけど…」
それを知ってて僕はヌナを楽屋に呼ぶ。
二人だけで居たいから。
『いいよ。ディノ君と二人だけ』
「はい…。ヌナ行きましょうか？」
ヌナを独占したい僕の邪な気持ち。
ヌナはきっと知らない。
「入って下さい」
『ありがとう』
楽屋に入ったヌナを確認すると、僕は後手に部屋の鍵をかけた。
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2021年1月31日 21時
