51.相談 時透side ページ6
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「煉獄さん…」
「どうした時透!俺に相談か?」
「いえ、やっぱりいい…」
「待て待て!一度引き止めて置いて、話がない訳はないだろう?」
確かに話はあるけど、熱いのは苦手だ。
そもそも…何で僕は煉獄さんに相談しようと思ったのか?
「うーん…何でだろう…」
「どうした!理由も忘れたか?」
首を傾げる僕に、煉獄さんも同じように首を傾げ、おかしな光景。しばらく傾げたままで、思い出したと僕は首を戻す。
「継子の件でした」
「継子か!!して、誰のだ?」
「Aのです…。僕が教えると…」
「時透が…よもや、珍しい事もあったものだな」
「どう思うか煉獄さんの意見を聞きたくて…」
柱の中でも兄貴気質の煉獄さんは話しやすい。他に粗暴だったり、派手好きだったりする柱はいるけど、相談するには向いてない気がする。
「うむ!名案だ」
「じゃあ…」
「だが、俺は反対だ!!」
どっちなんだ。
やっぱり相談相手を間違えたのかも…。
「俺は兄貴係としてAの面倒をみなければならん!兄には妹の行く末を正しく導く責務がある!この話はこれでお終いだな!!」
「何の解決もしてない…」
「ところで時透、Aが部屋に居なかったが何か知っているか?」
「確か…外に出かけると、」
「なんと!!兄である俺に一言もないとは!これは由々しき問題だ!」
一言も何も、僕だってさっき甘露寺さんから聞かされたばかり。気になって少しだけ部屋の中を覗いたら、着飾ったAがいた。毎日会っているのに、まるで知らない人みたい。着物一つで、化粧一つで、見違えるほどに…。
「どうかしたか?」
「別に…」
「ならば俺は行く!夕刻間近の外出は危険だからな!ついでに俺の継子になるよう説得しよう!新しく千寿郎に姉ができたと、Aの紹介も兼ねねばならない」
積極的な煉獄さんが羨ましい。
きっと押されたら、Aだって煉獄さんの継子になるかもしれない。
わかってても、消極的な性格の僕は前に進む事をしない。
それが他人に興味がないと、周りから思われる要因だろう。
どうするかはA次第ってわけか…。
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三月の専属ストーカーなつめみく - うあああああいいるいくん救済!!救済だあああ!!やったあああああ!ここのコメント欄の空気ぶち壊していくうううう!!てか面白すぎいいいい!もうね!設定が!神なんよ! (10月24日 9時) (レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - ありがとう〜♪続き待ってるね♪(*⁰▿⁰*) (2022年1月2日 18時) (レス) id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - アオイさん» アオイさんは多才な才能をお持ちなんですね。絵も描かれ、ピアノまで弾けるなんて羨ましいです。累君のテーマ曲、今度聴いてみたいと思います。更新の準備致しますね。千寿郎君と煉獄さんのお話からになりそうです。その様子に累君ヤンデレ化しないといいですけど(笑) (2022年1月2日 0時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - まぁ、私の話は置いといt((無一「更新頑張ってね」 (2021年12月31日 23時) (レス) id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 累君は、ヤンデレも似合うしツンデレでも似合うなぁ〜って思うと、私 顔が真っ赤っかになるですwww.自分で描いた累君を見ると『可愛い///付き合いたい///エンジェルですか⁉あなた⁉』ってよく言ってて 累のテーマの曲をピアノで弾くとギャン泣きにいつもなってる (2021年12月31日 23時) (レス) @page10 id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:bluemoon | 作成日時:2021年9月28日 20時