不機嫌の直し方。 JOSHUA ページ4
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ガチャと部屋の鍵を開ける音で、横になっていた体を起こした。
「お帰り。遅くまでお仕事お疲れ様」
『ジス、ごめん起こしちゃた?』
「ううん、Aが帰って来るまで起きてようと思ってたから。それに、Aの顔を見てからじゃないと心配で眠れない」
腕を引いて華奢な体を抱きしめる。
『汗かいてるから…。』と恥ずかしそうなAの声。けど、そっと僕の腰に腕を回してくる様子から、本気で嫌がってはいないみたいだ。
「Aの香り好きだよ」
耳元で囁けば、ビクッとAの体は跳ね『ジス、私が耳弱いって知ってるのにわざとやってるでしょ?』と頬を膨らませた。
「そうだった?もう一回試してもいい?」
『ダメ!』
「どうして?」
『だって……変な気分になるから』
真っ赤な顔で抗議するAが可愛い。
色んな表情を僕に見せてくるから、少しだけ意地悪したくなる。
『ジスの顔、なんか企んでる気がする』
「可愛いAの顔を見てるだけ」
『もう、そうやって直ぐにカラかって。優しくなったり、意地悪になったり。何人の女の子に私と同じようなことしてきたの?』
「覚えてない」
『ふーん、覚えてないほど数が多いわけ』
途端に不機嫌になるAに、機嫌直してと頬にキス。
『ジスの紳士的なところ好き。優しくされると女の子は自分に気があるんじゃないかって、勘違い
もしたくなる。でも彼女の私にとっては、それが不満で…。』
「もしかして、嫉妬してる?」
『だってしょうがないじゃん。モテるジスが悪い』
すっかりヘソを曲げてしまったAは、僕の腕をすり抜け部屋着に着替える為に寝室へと入って行った。
一度機嫌が悪くなると、それを直すのは難しい。
別の女の子の機嫌の直し方なんて知らないけど、Aに関してはどうすればいいのか知ってる。
「A…好きだよ」
『ジス……。』
「ごめん、好きだから意地悪したくなった。機嫌直してくれる?」
後ろからAを抱きしめ、首もとに顔を埋めて少し強めに肌に吸い付く。
『ねぇ、ジス…。こんな位置にマーク付けられたら隠すのに困る、』
「なら、隠さなければいいよ。Aは僕のモノって印なんだから」
困ったような、どこか嬉しそうな表情のAを抱き上げ、ベッドへと押し倒した。
お家ルール。 MINGYU→←そこは僕だけの居場所。 DINO
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作者名:bluemoon | 作成日時:2020年4月25日 22時