【SVT】for you (ページ19)

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明かりが消えたなら。 WONWOO ページ19

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「すごい雷の音…。」

『ウォヌ…なんで冷静でいられるわけ！？』

「Aが怯え過ぎなんだろ」

『だって……きゃっ！』

ブランケットから顔だけ出しているAは雷が苦手みたいで、ゴロゴロと音を立て近づいてくる雷に怯えていた。その姿が可愛くて笑みを浮かべる俺に、彼女は不機嫌な表情。

怯えている姿が面白いと彼女は受け取ったみたい。

『ウォヌの意地悪！』

「違うって、Aの姿が、」

一際大きな閃光が上空を走り、聞こえてきた雷鳴とともに地響き。近くで雷が落ちたのかと、部屋を照らす照明が一瞬にして消えた。

「停電…か」

『ウォヌ、近くにいるよね！？』

「いるよ。電気が復旧するまでスマホの明かりで、」

暗がりの中、声で俺のいる場所を特定したAは俺の体に抱きついてきた。加減なくぎゅっと抱きついてくるから、密着した体に彼女の柔らかい胸が…。

こんな時に邪な考えはよくない。
よくないんだけど…。

『ウォヌ？』

「い、今点けるから」

平静を装いスマホの画面をタップする。暗い部屋を照らす小さな光。チラッと横目でAを見れば、俺を見上げるような仕草の彼女にドキッとした。腕に当たる感触は未だに離れていない。俺のスマホ画面を覗く為にさらに体を密着させてくるから。

流石に我慢の限界だった。

『まだ…鳴ってるね』

「そんなに怖いなら、忘れる事するか？」

『忘れること…？例えば？』

「こう言うこととか、」

言葉の意味が分からないAを俺の膝の上に乗せ、キスをした。

『ちょ、ウォヌ…、』

「今、雷の音気にならなかったよな？」

『それは…そうだけど』

「シてもいい？」

切迫詰まった俺に観念したのか、それともまだ外でなる雷を忘れたいのか、Aは小さく頷いた。

キスをしながら、片手で下着のホックを外す。Tシャツに映る彼女の胸の先端はキスだけでも尖っていて、腰を撫でていた手をTシャツの中に入れた。

『…っ……ウォヌ、電気点いたよ…！』

「そうだな」

『そうだなって…私もう怖くないから』

「だめ。ここまできたら、止められない」

元より、初めから止めるつもりなんてないけど。

唇を舐め挑発的な眼差しで見つめれば、恥ずかしいと真っ赤な顔をしてAは自分の顔を両手で覆った。