番外編��-2- ページ20
「ママー、あのおじちゃんたち……」
「しっ！見ちゃダメよ、こっちに来なさい…」
3つ、4つぐらいの歳頃であろうガキが、俺たちを無邪気に指差した。
が、すぐに母親らしき女に手を引かれて、雑踏に紛れ込んでいった。
「兄貴ィ、やっぱりやめませんか、こんな事。
それに、俺はまだ20代なのに、"おじちゃん"ってぇ………あんまりっすよ」
「うるせェ、嫌なら1人で車に戻っとけや！俺様は1人でも大丈夫だっつってんだろ。
それに、俺だって20代だよバカヤロウ……」
俺の背後にひっついて泣きごとを繰り出すカワサキに、シッシッと手で追い払う仕草をしてやる。
俺たちは今、渋谷のド真ん中で、ある2人組を尾行していた(因みに、尾行なんて下っ端のモンにいつもやらせていたから、俺の尾行は完全に素人丸出しで、不審者にしか見えねぇ)。
その内の1人はAだ。
それはいい、だが。
Aと一緒にいるもう1人の尾行対象が、
「クソが、マジで誰なんだよあのキザな金髪ヤローはよぉ……！」
＿＿＿＿そう、男だった。
しかも、やたら整った顔立ちの。
建物や電柱の陰に身を潜めながら、俺は目から火が出るのではないかと言うぐらい、馴れ馴れしくAの肩を抱く男を睨み付けた。
どう見ても友人同士の距離感ではない。
ならばナンパか。
……いや、Aは恥ずかしそうに顔を赤らめているが、決して嫌がっているようには見えない。
じゃあなんだ。
「やっぱり、恋人っすかねぇ………」
遠慮がちに呟いたカワサキに腹が立ち、思わずバシンと頭をはたいて、まくし立ててしまった。
「アイツに男なんざいてたまるかよ！マジで車戻ってろこのダボっ」
「いってェ！
だ、だって、そう見えたんすもん！！
てか、いつタナカのヤツらが襲って来るか分かんねぇから、兄貴を1人に出来ないっすよ！！」
カワサキに泣き喚かれて、俺ははた、と思い直す。
そうだ、これは尾行なのだ。
目的は1つ、タナカ組からAを守る。
そしてタナカ組をぶちのめす。それに限る。
＿＿＿では、何故この俺様が堂々とAの護衛をせず、こんな風にコソコソ尾行などしているのかというと…………
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鈴 - 夢主ちゃん、幸せになって良かったぁあああ！！！！！もう、すっごい感動しました！泣きました！ありがとう、感動をありがとうございます！！！(うるさくてすいません) (2020年7月14日 21時) (
レス) id: 7ac441a921 (このIDを非表示/違反報告)
まー - 完結おめでとうございます！めっちゃくちゃ感動しました！自分の妄想でこんな感じの話を作ってたので私の心にぶっ刺さりました笑笑左馬刻様マジでかっこいい(*≧∀≦*)ほんとにほんとにこの話読んでて泣きそうになりました。私もこんな感じの人とこんな恋がしたいな、、 (2019年11月20日 16時) (レス) id: 0db8fc4dba (このIDを非表示/違反報告)
帝光(プロフ) - 改めて完結おめでとうございます！！！！！この作品で私は事あるごとに涙を流す変な奴になってしまいました。見事にゴールインして嬉しかったです！お兄ちゃんも出てきたし！次の作品、楽しみにしています！受験、頑張ってください！ (2019年7月24日 10時) (レス) id: f744c6fe41 (このIDを非表示/違反報告)
夏柯 - 完結おめでとうございます！本編で泣き、番外編でも泣き……感動しまくってました！プロポーズがロマンチックすぎて……！本当に良かったです！更新お疲れ様でした！ (2019年7月13日 16時) (レス) id: d7e54bb1e1 (このIDを非表示/違反報告)
世理(プロフ) - 本当の完結おめでとうございます！もう...めっちゃ好きです！新作出たらすぐに飛んできますので!!!楽しみにしてます!お疲れ様でした! (2019年7月11日 20時) (レス) id: 5d3e2d5767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：矢野いと | 作成日時：2019年5月24日 18時
