2日目 ページ12
ドンドンドンドン！！！
ドアをノックする剣呑な音で、私は飛び起きた。
インターフォンがあるのにどうして鳴らさないんだろう、と不審に思いながらドアに近づく。
「あ、あの……？？」
外に向かって呼びかけるが返事はない。
待って、まさか＿＿＿…
「泥棒さんですか…？？」
「ンなわけあるか！」
ドン！ともう一度強くノックされ、私は飛び退いた。
「俺様だ。左馬刻様だ」
「ぅえ？！ちょちょちょ、ま、待ってください…！！」
反射的に叫んでから、私は洗面所にダッシュした。
鏡を見て＿＿＿やっぱり！
どういう風に寝たらそうなるのか自分でも不思議なほど跳ねまくった髪の毛。
目の下にはうっすらクマができている。
オマケに目ヤニ付いてますよ。
ヨダレ垂れた跡みたいなのもありますよ。
こんな姿を左馬刻さんに晒すとか＿＿＿…
無理！！死ぬ！！！
「秒で終わらせますから！！！」
もう一度扉に向かって叫ぶ。
何やってんだよ、という左馬刻さんの不機嫌な声が聞こえたけど気にしてられない。
片手で顔を洗いながら反対側の手で髪の毛に寝癖直しを吹きかける。
ヘアーアイロンのスイッチをONにし、温まるのを待つ間に化粧水と乳液を肌に叩き込んだ。
本当ならバッチリメイクしたい所だがそんな時間はないので、クマにコンシーラーをしてリップを塗るだけで妥協する。
伸びろ！真っ直ぐに！！と念じながら手早くアイロンを済ませ、お気に入りの服を適当に組み合わせて身につける。
「ごめんなさい、お待たせしましたっ！」
肩で息をしながら勢いよくドアを開けると、そこに立っていたのはやっぱり左馬刻さんで。
＿＿＿ああっ、今日も格好いい！ちょっと不機嫌そうだけど！
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矢野いと(プロフ) - 百面相さん» こちらこそコメントして頂きありがとうございます。とても力になります！完結まであと少し、お付き合い頂けると嬉しいです。よろしくお願いします！ (2019年5月20日 17時) (
レス) id: 44c4b06050 (このIDを非表示/違反報告)
百面相(プロフ) - ストーリー物で唯一楽しみにしている作品です！ニヤニヤしながら見させて頂いています…。素晴らしい作品を有難うございます！ (2019年5月18日 22時) (レス) id: 5fbb166415 (このIDを非表示/違反報告)
矢野いと(プロフ) - ぱぴぷぺっぽー！さん» そう言ってもらえると嬉しいです。頑張ります！ (2019年4月28日 9時) (レス) id: 44c4b06050 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴぷぺっぽー！ - おぁぁぁあ！！！！！凄い好み！この小説！！！更新頑張ってぇぇ！！ (2019年4月24日 19時) (レス) id: 73667381e3 (このIDを非表示/違反報告)
矢野いと(プロフ) - すずさん» ありがとうございます！励みになります(^-^) (2019年4月20日 19時) (レス) id: 44c4b06050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：矢野いと | 作成日時：2019年4月9日 12時
