月の悪夢 (ページ4)

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お昼寝ヌナページ4

代表と話して帰ってきた後、Aがふらふらしながら帰ってきた。

それで…たわいもない話をして、笑ってすぐに別れた。

その２時間後くらいかな

同僚に長い時間Aの練習室から音が聞こえないから見てきてって言われて見に行ったら

Aが隅っ子の方に倒れてて……っ

その周りに大量の錠剤が散らかってたんだ。

すぐに救急搬送されて今も治療を受けているが

目覚める可能性はほぼ…………ないそうだ

＿＿＿＿＿＿＿

嗚咽混じりのマネヒョンから聞いた話に僕たちは放心状態になった。

通話が終わってどのくらい時間が経ったかわからない。

メンバー皆んながその場で固まって、沈黙状態。

そして気づいたらヌナの病室にいた。

ヌナを見た瞬間ある人は崩れ落ち、ある人は医者に掴みかかり、ある人はヌナに近寄ってひたすら泣き続けた。

僕も近寄って見れば、

穏やかな笑みで眠っているヌナ。

本当に、

本当に、

現実はあまりにも残酷だ。

やっと一つになることができて、僕たちの溝にも向き合い始めたばかりなのに。

僕たちが帰ってからなにがあったの？

僕まだまだ話したいこと沢山あるんだよ？

ヌナと遊園地だって映画だって何もできてないし…

だから起きてよヌナ。

ヌナの大好きなマンネからの……チャニからのお願いだよ？

＿＿＿＿＿＿＿＿

僕たちの願いも虚しく、ヌナは目覚めなかった。

そしてデビュー直前のある日。

代表が知らないヨジャを連れてきた。

「Aは目覚めないだろうから代わりのヨジャをデビューさせる。これから仲良くしていけよ」

仮にも養子であるヌナを気にかける様子もなく、淡々と''その人''を紹介する代表に吐き気がした。

チェ・ハユン。９５ｌｉｎｅ。

初めこそ、ヌナの代わりなんてと皆んなで嫌っていたがひたむきな努力家で、

さらには何も知らされず突然僕たちのグループに加入させられたハユンヌナにいつしか僕らは同情心という感情を抱き、少し経った頃には完璧心を開いていた。

黒髪黒目の美人さん、活発だけど天然でおっとりしてて…色んな魅力が詰まった人。

こうしてファンに受け入れられたハユンヌナと共に、僕たちはデビューした。