今日:2 hit、昨日:12 hit、合計:9,815 hit
小｜中｜大
２１８ ページ38
.
勝「正直、Aの隣にいる健人くんを見た時
あぁ、見なきゃ良かったって思った
もともと奪うつもりなんて無かったけど
俺の勝ち目ないじゃんって
心のどこかで思ってたんだよ
でも、それと同時に
この人ならAのこと幸せにできるんだろうな、とも思った
Aが幸せになるんだったら
心から応援したいと思った
なのに、Aに会ってから
他のこと考えられないくらい気になっちゃって
俺の想いに、俺の思い出に、蹴りをつけようと思ってたのに
だめだった
A、好き
優しいところ、無邪気なところ、一生懸命なところ、くしゃって笑うその笑顔
全部
幼馴染だからどうだとか、そんなの関係ない
本当はもっと早くに伝えたかった
遅くなってごめん
ずっと隣にいさせてください」
勝利がまっすぐすぎるくらいに伝えてくれた思いを
全身で受け止めて
私も小さく息を吸って口を開いた
『謝るのは私の方
本当に、私は子供だった
あの時の私は強がることしかできなくて
嘘をつくことがみんなを傷つけない方法だって
勘違いしてた
でも、いろんな人に支えてもらって
教えてもらって
ちょっとだけ成長できた』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ﾌﾚｰｽﾞｼｭｸﾚ | 作成日時：2022年10月19日 3時
