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カフェラテを一口飲んで
もう一度深呼吸をして
ゆっくり言葉を続ける
『勝利に引っ越すことを伝えたら
"行かないで"って言ってくれたのに
謝ることもできなくて
引っ越すまでの数日間
聡に何度も"このままで良いの？"って言ってもらってたのに
結局、勝利と話すことは出来なかった
当時は、それが一番みんなを傷つけない方法なんだって
自分だけが苦しめば良いやって
そう思って
でも、今になってわかる
私はただ被害者ぶって
悲劇のヒロインみたいな顔をして
ただみんなのことを傷つけてただけだった』
望「そこまで言わんでも、」
『ううん
聡たちには、引っ越すこと黙っててもらって
私も気付かないところで色々気遣ってくれて
勝利は私の様子がいつもと違うこと心配してくれてたのに
私は何にも言わなくて
挙げ句の果てに大した理由もなく"別れよ"って
その上、急に"私のこと忘れて"とか
本当に私って自己中すぎる…
これ以上、自分のわがままで誰かを傷つけたくないって思ったから
それに自分も傷つきたくなかったから
特定の誰かと関係をつくるのはやめた』
望「…」
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作者名：ﾌﾚｰｽﾞｼｭｸﾚ | 作成日時：2022年8月24日 2時
