青い恋人４ Shori.S (ページ46)

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聡「もしね、彼氏さんのことが心配なら

それはAも勝利も

お互い、完全に未練がなくなったとは言えないんじゃないかな

寧ろ、彼氏さんのためにも

もっと、自分の気持ちに素直に行動した方が良くない？」

久しぶりに会った聡は

相変わらず寄り添うのが上手で

言うことがすごく的確でまっすぐで

心にスッと染み込んでくる

考え方とか話し方は少しだけ大人っぽくなっていて

すごく核心をつかれた気がした

聡「ってなんか上から目線みたいになってごめん！」

『ううん、全然そんな風に思ってないよ』

聡「俺やっぱり勝利とAが好きだからさ

2人がなんか気遣い合ってるの見ると

ちょっと寂しくなっちゃうんだよね、笑」

『んー、

たしかに、気は遣っちゃってるかも、

聡から言われたこと

なんかね、全部腑に落ちちゃった、というか

たぶん全部その通りだと思った

言ってくれてありがと』

聡「いや、俺はそんなお礼されるようなことは何もしてないけど…笑

でも、良かった

Aも勝利もすぐ一人で抱え込むんだから」

『ん、

いつもありがとう、本当に』

綺麗な海を見つめながらそう伝えれば

久しぶりの変わらない温もりで

頭を優しく撫でてくれた