青い恋人４ Shori.S (ページ34)

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健人くんと遊園地で過ごした一日

日が沈んで空が薄暗くなってきた頃

私たちは観覧車に乗った

二人で並んで座って

健人くんはいつもみたいに

私の右手を優しくぎゅっと握ってくれて

健「今日は楽しかったね」

なんて爽やかに微笑んでくれる

『ふふ笑

うん、楽しかった』

健「良かった

Aが楽しそうに笑ってくれて」

『、え？』

健「ん？

いや、なんか最近のA忙しそうだったから

充実してそうな顔してたから良いけどね、はは笑」

『あー、うん笑

なんかさ、勝利と話した時にね

"今どんなこと勉強してるんだ"とか

"将来はこういう会社とかで働きたいんだよね"とか

教えてくれて

私もちゃんと大学生活しなきゃだめだなぁって

思ったの』

健「そっか」

『それに、健人くんも忙しそうだったし

私も来年は健人くんみたいに将来に向けて動き始めなきゃいけないのか、って思ったら

ちょっと焦っちゃって笑』

健「そんなに心配しなくても大丈夫だよ笑

3年になったら嫌でも色んな情報が入ってくるし

それに、困ったら俺がいつでも相談乗るし」

『…ありがとう

健人くんがいると本当に安心する

いつも助けてもらってばっかりでごめんね、』

健「急にやめてよ笑

Aは黙って俺に助けられてれば良いの」

冗談っぽくそんな事を言って

健人くんは頭を撫でてくれた