青い恋人４ Shori.S (ページ3)

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今日の昼休みは学年主任に呼び出されていて

昼休みが来る前にお弁当を食べ終え

優太に、屋上に行けないことの伝言を頼んだ

帰りのHRが終わったら

すぐに教室から飛び出して

学校を後にする

今日は勝利とは帰れない

どんな顔をすれば良いのかも分からないし

どんな話をすれば良いのかも分からない

一人で帰る家までの道は

どこか味気なくて

空と海の色もなんだかいつもより暗くて

なんとなく無心で足を進めた

今日は海には寄り道しないで帰ろう

そう思っていたのに

私の右手首は誰かに掴まれて

そのまま砂浜へどんどん進んでいった

『…え

ちょっと、勝利

、待って』

勝利は何も言わずに歩いて

急に止まった

その反動で私は砂の上で体制を崩し

勝利に掴まれてない逆の手も捕らえられる

久しぶりにばっちりと合った勝利の瞳は

相変わらず綺麗に透き通っていて

その視線を逸らすことなんてできない

『どう、したの…』

勝「…俺、やっぱり忘れるなんてこと、できない、、

Aが、隣にいないと

俺のこと好きじゃなくても良いから

隣にいてよ…」

ゆらゆらとした瞳で

そんな言葉を紡ぐ勝利に

私が返せる言葉なんてなかった