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shori side
勝「僕、幼馴染が２人いたんですけど
そのうちの一人がAなんです
もう一人は 聡 って言うんですけど
僕たちの地元は
本当に海しかないようなところだったんで
何をするにもいっつも３人で一緒にいて
それで、中学3年の夏に
僕とAは付き合うことになったんです」
風「おう、じゃあ元カノってことか」
勝「…まあ、そうなりますね
自分で言うのもあれなんですけど
喧嘩とかは本当に無くて
ずっと仲良かったんですけど
高校2年の春頃に、急に"別れよう"って言われて
で、Aは1週間後に引っ越しちゃったんです
当時の僕、めっちゃ子どもで
急に"私のことは忘れて良いから"とか言われたのも
ずっと引っ越すことを隠されてたのも
なんか腹立っちゃって
あと、落ち込んでる姿を見られるのが恥ずかしい、みたいな
変なプライドもあって
引っ越すって聞いてからの数日間
結局一言も話せなかったんです
本当は感謝したいこととか聞きたいこととか
色々あったんですけどね…」
相槌をうちながら話を聞いてくれる風磨くんは
いつも以上に優しい表情で
柔らかい眼差しを見れば
真剣に聞いてくれてることが容易にわかった
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作者名：ﾌﾚｰｽﾞｼｭｸﾚ | 作成日時：2022年8月24日 2時
