青い恋人４ Shori.S (ページ11)

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『引っ越してすぐは

両親もイギリスで出会った友達も励ましてくれてたから

いつまでうじうじしてんだって

自分を奮い立たせながら

上辺ではみんなと同じように頑張ってるように振る舞って

でも本当は

結局のところは

なんとなく上の空で何も考えないで過ごしてきたように思う

大学も、結構名前が通ってる学校で受かりそうだったから

そんな感じで来ちゃった、はは

私の話はこんなところ』

こうやって、どうしようもない時に苦しく笑う癖も

私はあの時から何も成長していない

それでも

全てを吐き出した今

どこかすっきりした気持ちになっているのも確かで

残ったカフェラテを一気に飲み干した

望「…話してくれてありがとうな

あと、無理矢理聞いたみたいになってごめん

俺、Aってなんとなくふわふわしてるからさ

なんか勝手に万事順調って感じでここまできたと思ってた」

『全然良いの、謝んないでよ

寧ろ今ちょっとだけ心が軽くなったのも本当だし

こんなつまんない話を長々と聞いてくれて感謝だよ』

望「それなら良かったわ」

『ふぅ、全部しゃべったらお腹すいた

望、たこ焼きたべたい』

望「ええー、めんど

俺が作るやつやん」

『良いじゃん

私も買い物付き合うから』

望「当たり前やろ笑」

『やった、じゃあつくってくれんの？』

望「あー、もうしゃあなしやで」

半ば強引に丸め込んでしまったけど

だるそうにしながらも了承してくれる望はやっぱり優しい