青い恋人４ Shori.S (ページ1)

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聡はいつものように

私が落ち着くのを何も言わずに待ってくれて

そして二人でベッドに並んで座った

聡「A、本当にそれで良いの？」

『…うん

明日が、3人で登校できる最後の日だから

一回ね、当たり前の毎日を終わりにする

来週の月曜はお母さんに車で送ってもらうから

朝は適当に言ってくれると嬉しい』

聡「…わかった

本当に、月曜日の学年集会の時

みんなと同じタイミングで

勝利が知ることになっても良いの？」

『…うん

引き止めてほしい人みたいになるのも嫌だし

これ以上勝利に優しくされたら

本当に離れられなくなっちゃう、

やっぱり、勝利には、言えない』

聡「…そっか、」

聡は何か言いたげだったけど

結局それ以上は言わなくて

何年経っても変わらないその優しさが心地良かった

聡「じゃあ、そろそろ帰るね」

『うん、

ありがとう』

聡「もし、考えが変わったら

すぐに勝利に言いに行きなよ？」

『…わかった

ねえ、あのさ』

聡「ん？」

『勝利のこと、よろしくね

って、私が言うのも変なんだけど

勝利、結構抱え込むから……

なんて、私が言えることじゃないし、、

ごめん、聡も知ってるよね…』

聡「ううん、わかった

勝利のことは任せて」

嫌な顔ひとつ浮かべないで

綺麗な笑顔で聡はそう言ってくれて

感謝を言って玄関まで見送った