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いつもの丸太に2人並んで座る
聡「大丈夫だよ
勝利のお母さんも勝利は元気だって言ってたでしょ？」
『…うん
わかってる
そうだよね
わかってるんだけど、』
勝利や聡や私が学校を休んだ時には
毎回必ず残りの2人が会いに行くから
考えてみれば学校に行ったのに会えない日は、今日が初めてだった
勝利のお母さんが教えてくれたんだから勝利は元気なんだろうけど
勝利の家がなんだか忙しそうで
いつもとは何かが違うみたいで
"勝利のいない毎日が続いたらどうしよう"
という不安が意味もなく急に芽生えて
どうしようもなくなってしまった
聡「おいで
落ち着くまで泣いた方が良いよ」
自分だって不安な気持ちはあるはずなのに
そう言って腕を広げてくれる聡は
いつもの何倍も逞しく見えた
私は今日一日、朝からずっと聡に助けられっぱなしで
これ以上気を遣わせられないよ
『ありがと、でも、良い
泣いて、ない』
聡「もう〜、強がらないの
Aの悪いとこだよ」
一度は我慢してみたけれど
聡の優しさで余計涙が溢れてしまい
気が付けば聡の腕が私を引き寄せて
私は聡の腕の中にいた
『ありがとう…
ごめん
今日はずっと聡に頼ってばっかりになっちゃった、』
聡「うん、いいの
Aも勝利も、俺にとって本当に大切だから
俺が少しでも助けられる時はさ
もうちょっとくらい頼ってよ」
『…うん、ごめん
ありがと
私も、2人の為ならいつだって支えになりたい』
涙が乾いた頃には
日も落ちてきていて
砂浜に映る影をぼんやり見つめながら
聡と並んでゆっくり帰った
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作者名：ﾌﾚｰｽﾞｼｭｸﾚ | 作成日時：2022年6月28日 0時
