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一瞬、何事もなかったかのようにばっくれてしまおうかとも思ったけど

前の席の彼とバッチリ目が合ってしまい

なかったことにするのは無理であることを悟る



『ご、ごめん!

ここの髪の毛がぴょんってはねてて、つい』

?「ありがと!

いやー、今日時間なくてさ!


あ、俺 岸優太

ちょっと遅くなったけど、よろしく!」

『…あ、よろしく、』

岸「あの、Aちゃんだよね?」


「え、

なんで知ってるの?」

岸「クラスメイトなんだから当たり前だろ

あと、俺聡と同じ部活でAちゃんのこと聞いた!

聡と幼馴染なんでしょ?

それとー、隣のクラスの何くんだっけ

珍しい名前の…」

『勝利のこと、?』
岸「そうそう!勝利だ!

勝利と付き合ってるんでしょ?!」



普段から明るすぎる彼は

何も気にすることなく

大きな声で爆弾を落とした



『や、ちょっと!

声でかすぎ!』





別に隠していたわけではないし

一部の人は知っていたと思うけど

学内のカップルはまだ少ない時期で

そういう話は信じられないほど盛り上がるもので

クラスのほぼ全員からの好奇による視線に耐えきれず

岸くんの腕を引っ張って教室から出た

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作者名:フレーズシュクレ | 作成日時:2022年6月28日 0時

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