青い恋人２ Shori.S (ページ4)

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中2のある朝

外に出ると

いつもは制服を着た勝利が家の前にいるはずなのに

近くに見当たらなかった

準備に時間がかかったのかと思い

ゆっくりバス停まで歩いていると

息を切らせた聡の姿が見えた

聡「A～

今日の朝俺の家に電話きたんだけど

勝利微熱出たんだって～

あー、良かった

Aが勝利のこと待ってバス遅れるかと思った」

『ごめんね、聡～

わざわざ走ってきてくれてありがとね

勝利が微熱かあ…』

聡「珍しいよね

昨日一緒だったよね？Aは大丈夫？」

『うん、私は全然』

聡「良かった」

今日は聡と2人でバスの一番後ろの席に座る

『ねえ、なんか変じゃない？』

聡「ん？何が？」

『勝利ってさ、熱出ててもとりあえず外でてくるじゃん』

聡「たしかに、

それでいつも結局俺らに家に連れ戻されるか早退するかだもんね」

『何かあったのかなあ、』

聡「電話の声はいつも通りに感じたけどね」

『私も、昨日一緒にいたけど

いつも通りだと思った』

聡「とりあえず今日の帰り一緒に勝利の家行こ

俺今日の部活休みだから」

『うん、そうしよ

アイスでも買って行こっか』