青い恋人２ Shori.S (ページ29)

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なんとか荷物たちを教室に運び終え

クラス全体からの質問攻めも収まって

どっと疲れてしまった

聡「じゃ、俺松倉たちと回るから！」

そんな言葉を残して聡は颯爽といなくなってしまったから

勝利と二人で校内を歩く

劇の効果だろうか

今日一日は衣装はそのままというのもあって

どこに行っても視線が痛かった

話しかけてくれる1,2年生の子なんかもいたけど

部活も何もしてない私はどう関わって良いのかすら分からず

とりあえず笑顔を浮かべて感謝を伝えておいた

勝「逃げ場がないね笑」

『飲み物だけ買って屋上行こっか？』

勝「うん、そうしよ

たぶん今日は誰もいないよね」

なんとか列を並びきって

飲み物を受け取ってから

早歩きで屋上に向かった

屋上に出れば気持ちが良いくらいに晴れていて

程よく風が吹いていて

数時間ぶりに心が落ち着いた

『あーーー

生き返るー

めっちゃ喉乾いてた』

勝「だな笑

俺ら学校来てからずっと動きっぱなしだったもんね」

校内は文化祭で盛り上がっていて

私たちはこんな格好をしている

そんなことを時々忘れてしまうくらい

屋上ではいつもみたいに穏やかな時間が過ぎた