今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:10,563 hit
小｜中｜大
◆６１ ページ16
.
季節は巡り
秋になり、冬が来て、
そうしてまた新しい春がきた
クラス替えのない私たちは
見慣れたクラスメイトたちと
新しい1年をスタートさせた
中学3年生
少しずつ
"中学卒業" "高校受験"に向けた準備も始まってきて
何にでも「中学最後の」が付き纏う
嬉しいような寂しいような
複雑な思いの中でも
"中学最後の"1日1日は
私たちが何をしようと
一定のリズムで
着々と過ぎていく
先「そろそろ文化祭の準備が始まるから各々で候補を考えてくるようにー
それと、勝利
この前の小論文が全国大会で入選した
おめでとう」
クラスメイトからのまばらな称賛の声の中
勝利がなんでもないような顔をして
先生から賞状を受け取る
文才のない私にとって
自分のつくった文章が全国の選りすぐりに残ることなんて人生に一度も訪れないだろう
私だったら頬の筋肉緩みまくるだろうな
なんてしょうもないことを考えてみるけど
すでに勝利はつまらなそうな顔をして
先生の話に耳を傾けていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ﾌﾚｰｽﾞｼｭｸﾚ | 作成日時：2022年6月28日 0時
