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私が生まれ育ったのは
海が近くて空が広くて
何もないけど穏やかなところだった
学校や比較的大きな建物がある場所から見て海側には
もともと住んでる人が多くなくて
いたとしても学生はほとんどいなくて
物心がつく前からいつも近くにいたのは 勝利 と 聡 だった
友達というか、親友というか、
所謂 幼馴染 というか
私たち3人は兄弟のように育った
勝利と聡には上にお姉ちゃんやお兄ちゃんがいたけど
少し歳が離れていたから
余計に私たち3人は仲が良かったように思う
小学校に上がれば
3人で登下校するようになって
行きはバスの一番後ろの席に並んで座って
帰りは歩いて帰ることが多かった
普通に歩けば20分くらいで帰れるはずなのに
いつも他愛もない話で盛り上がって
海に寄り道して
結局家に帰るまでに1時間弱かかっていた
最初に聡が道を曲がって分かれて
その後は勝利と2人で私の家まで歩いて
勝利が斜め向かいの家に帰る
これが私たちの"普通"になっていた
毎日特別な何かがある訳じゃないけど
そんな毎日が楽しくて
私達にとって当たり前の毎日が
3人で過ごす日々だった
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作者名：ﾌﾚｰｽﾞｼｭｸﾚ | 作成日時：2022年6月28日 0時
