俺たちの期限 uｰknow ページ36
女の子と話して別れた後俺の携帯に着信が入った。
「私だ、ユノ少しグループの事で話がしたい。
事務所に寄れるか？」
それは事務所の社長からの連絡だった。
俺はすぐに事務所に向かうと
会議室に通される。
「ユノ、急にすまないね。
グループの事だかこのままあの3人を
待ち続けることは難しいと思う。
君にはこれからのグループの在り方を
考えて欲しい。
ゆいのことマネージャーから報告は受けてる。
どうする？
このまま解散するか
それぞれソロとしてやっていくか
新メンバーを入れるか。
色々道はあるが…」
俺は言葉を失った。
「……まだ、考えていません。
ゆいもあんな状態で…。
本当は…復帰したいと思っています。
でもその時はゆいも一緒にチャンミンと
３人で戻りたいと思っています。」
俺は俺の願いを伝えた。
「ゆいも一緒にか…
今の状態を聞く限り難しいと思うが。
そんなには待つことは出来ないぞ？」
社長の瞳が厳しく光っている。
「分かっています。
ゆいとチャンミンにも聞いてみます。
もう少し時間を下さい。」
そう言って俺は事務所を後にした。
宿舎に戻るとチャンミンがゆいの側で
ずっと語り掛けている。
それはデビュー前の話だ。
「ゆいって結構ドジだったよね？
ダンスレッスンの日にさ
ゆいシューズ忘れて僕の予備を貸したら
少し大きかったからダンスの途中で
脱げて転びそうになって。
ゆい笑顔でごまかすからコーチも
怒れなくて笑ってたよ。
楽しかったよねぇ、あの頃。」
ゆいはチャンミンの話を聞いているのか
聞いていないのか…
前を向いてばかりだった。
「ゆいー、戻っておいでよ。
あの頃みたいにバカみたいに笑おうよ。」
そう言ってゆいの手を握ったり
擦ったりしている。
泣きそうな顔をしながら。
俺たちの誓い uｰknow→←無邪気に笑う女の子 uｰknow
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作者名：飛べない鳥 | 作成日時：2016年2月24日 0時
