もう一度君に会えるなら…2 (ページ31)

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助けを求める声 uｰknow ページ31

夜も深くなった頃３人が眠るその部屋に声が響いた。

「あぁ…ごめんなさい、許して。
オッパ…オッパ助けて…
あぁーーオッパーー！！」

俺とチャンミンは飛び起きた。

「ゆい？ゆい！！オッパはここにいる。
どうした！？」

ゆいの肩を掴んで揺さぶるが
ゆいの目は開かない。
額からはすごい汗が流れていた。
ゆいは腕をバタつかせてもがいている。

「あぁ、ごめんなさい…
許して……もう嫌だ、オッパ…」

ゆいはずっと何かに許しを乞い
ずっと俺達を呼んでいる。

ふと思い出すゆいのDVD。

"オッパ、助けて"

あの時DVDにはゆいの叫び声を止める罵声と共にゆいの助けを乞う声は途切れてしまう。

今ゆいはあの時の夢を見て
ずっと言えなかった助けを求める声を
あげているのではないか？
本当はこうやって叫びたかったのだろう？
ずっと俺達を呼んでいたんだろう？

俺は涙が溢れてくる。

「ゆい？ゆい、俺たちがいるからな？
今度は助けてやるから……ゆい戻ってこい！」

俺はゆいを抱き起こしてギュッと抱き締めた。

チャンミンは俺の言葉に何か気づいたようで、チャンミンもゆいに声を掛け始める。
「ゆい、僕もここにいるよ。

必ず助けるから、ゆい起きて。」

そう優しく語り掛ける。

「オッパ、オッパ…あぁ…
きたなくてごめんなさい。」

俺は目を見開いた。
ゆいがそんな風に思っていたなんて。

「ゆい？ゆい！！」

ずっとチャンミンと二人声を掛け続けた。