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共に分かち合った人たち ページ14
それから私は空港側の係員
3人ほどに囲まれ飛行機を降りることにした
「ふぅ、お願いします
行きましょう」
意を決し空港の広場に降り立てば
そこには幾人もの人々が声を上げ
一瞬にしてパニックになっていく
「東方神起の裏切り者」
「韓国へ帰ってくるな」
そんな罵倒がそこかしこから聞こえてくる
それでも私はその人混みの中を
係員に囲まれながら進んでいく
やっと半分まで進んだ時
人混みの中から伸びてきた手に
腕を引かれ後ろに倒れ混んでしまう
それからは一気に
人々は私を取り囲み
制止する係員を押し退けて
殴る蹴るの暴行が始まってしまった
「お前のせいで東方神起は
分裂することになった」
「東方神起を返して！」
ファンである人達の叫びは
あまりに悲痛で私は
謝り続けることしか出来なかった
「ごめん·····ごめんなさい」
ゴキッ
顔と頭を守っていた
私の腕が折れた音が耳に響く
意識が遠退く寸前
増えた係員達が何とか私に
暴力を奮っていた人達を押さえていく
私が見上げた先には
ファンの歪んだ顔
涙を流す人
携帯で事の成り行きを
無表情で撮っている人
あぁ·····
これがあのレッドオーシャンを
共に分かち合った人達なんだろうか
こんな顔をさせている私は
何て残酷なんだろう
そう思いながら
瞳を閉じた
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作者名：飛べない鳥 | 作成日時：2016年2月24日 0時
