流れる時間… uｰknow ページ31
それからどうやって
自分が宿舎に戻ったか
覚えていない
とにかく戻る途中
浴びるように酒を飲んだ気がする
自分の部屋に戻ったとき
控えめなノックの音がした
「ヒョン
今日、何の話だったんですか？」
ずっと気になっていたんだろう
ドアの隙間からチャンミンが顔を出す
部屋に入ってくると俺の姿に
驚いているようだった
「チャンミン
俺は自分が情けないよ
妹一人守れないなんて」
チャンミンが目を見張った
「やっぱり、ゆいも·····？」
俺は頷いた
隣でチャンミンも泣き出した
俺はチャンミンの肩を寄せて一緒に泣いた
「こんな兄で、ごめんなぁ·····」
そんな俺の小さな呟きを聞いて
チャンミンは一層悔しそうに
唇を噛みしめ涙を流した
その夜俺たちは二人で泣き明かし
ゆいを支えていこうと誓い合った
ゆいはその後もまるでそんな事実は
存在しないかの様にいつも通り接してくる
いつも通りと言っても
ある程度の心の距離を置いて
他の3人もニュースのことは
もちろん知っている
もしかしたらゆいのことも
疑っていたのかもしれないが
その事に敢えて触れてくることはなかった
そんな俺達の微妙な距離を測ったかのような
ぎこちない毎日はそれからも続いていく
テレビの前では仲良しな6人
宿舎の中では当たり障りのない毎日
そんな毎日を犠牲にして
俺達は驚くほどの人気を保ち
韓国ではたくさんの賞を受賞した
その勢いに乗って
やってきた日本デビュー
最初はすぐに売れると高を括って訪れたが
そんな簡単なものではなかった
話すことの出来ないもどかしさ
売れないCD
知名度の低さ
けれど隣にはゆいがまるで韓国に
来たときの様に必死にしがみつく姿があった
俺たちに寝る間を惜しんで
日本語の教材の用意をしたり
ダンスの練習も欠かすことなく
その姿を見るとメンバー誰も
弱音は吐けなかった
そんな毎日の中で少しずつライブが
出来るようになり俺達の絶頂期が訪れる
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blue bird(プロフ) - コメントありがとうございます。少しずつですが読みやすく変更していきたいと思います。今でもそう言ってくださる方がいてくださると思わずコメントを頂いて嬉しくなりました。これからもゆいをどうぞよろしくお願いします！ (2019年6月9日 23時) (
レス) id: df3c0b8e27 (このIDを非表示/違反報告)
千衣(プロフ) - 何度読んでも泣ける感動作品。更新されてるのでまた最初から読んでは嵌まって泣いてジーンとしてます。 (2019年6月6日 21時) (レス) id: 831be97d67 (このIDを非表示/違反報告)
blue bird(プロフ) - ルカさん» 名前変換は私の作品で出来るものはありません_(._.)_ごめんなさいm(__)m (2016年9月18日 13時) (レス) id: 4a53b7e467 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 名前変換はできないのでしょうか？ (2016年9月18日 4時) (レス) id: a22bd28471 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飛べない鳥 | 作成日時：2016年2月21日 23時
