隠されていた真実 uｰknow ページ30
その着信は
事務所の社長からだった
「お前に知らせないといけないことがある
事務所に来て欲しい」
その連絡が俺の思いを
確信へと変えていく
「失礼します」
社長室をノックすると
社長は俺を静かに招き入れた
「お前も知っていると思うが
例の女性マネージャーが捕まった
家宅捜索の際1本のDVDが発見され
それが私の元にやって来た
警察からこれを事件として
立件するかどうかを私に委ねられたが
私はそれを拒否し金でその事実を消した
それがなぜか、分かるか？」
俺は固い表情をそのままに
返事することが出来なかった
「その対象の人物に親はなく
彼女にこれ以上の負担は
耐えられないと判断したからだ」
俺は拳を握りしめた
「私も悩みに悩んだが
お前にもこのDVDを見て欲しい
残酷すぎる事実だ
そうしてこれからもゆいを
どうか支えてくれ」
そう言って社長は
１本のDVDを机の上に置き
そのまま部屋を出ていった
俺は動くことが出来なかった
どれだけそうしていただろう
俺はDVDデッキに向かった
震える指で再生ボタンを
押す
ガタッガタッ
「抵抗するんじゃないよ！
大人しくしないと仕事が全部なくなるわよ
あんたのお兄ちゃんたちが悲しむわね？」
「オッパ、助けて·····」
ガタン、ガツッ
「お前なんかがあの子達のことを
口にするんじゃないよ！
親にも捨てられたあんたが
必要とされるわけないでしょ？
だって事実
どんなに酷い目にあってもあいつらは
お前を助けてくれないでしょう？」
そこからゆいが
言葉を発することはなかった
「あぁーーっ」
突然ゆいの叫び声が響く
「初めてだったんだね」
卑しく笑う
プロデューサーらしき男の声
俺の涙は止まらなかった
ゆいの叫びが脳裏に刻まれる
どうしてこんな事に·····
もっと早く助けてやっていたら
渦巻く後悔は止むことがなかった
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blue bird(プロフ) - コメントありがとうございます。少しずつですが読みやすく変更していきたいと思います。今でもそう言ってくださる方がいてくださると思わずコメントを頂いて嬉しくなりました。これからもゆいをどうぞよろしくお願いします！ (2019年6月9日 23時) (
レス) id: df3c0b8e27 (このIDを非表示/違反報告)
千衣(プロフ) - 何度読んでも泣ける感動作品。更新されてるのでまた最初から読んでは嵌まって泣いてジーンとしてます。 (2019年6月6日 21時) (レス) id: 831be97d67 (このIDを非表示/違反報告)
blue bird(プロフ) - ルカさん» 名前変換は私の作品で出来るものはありません_(._.)_ごめんなさいm(__)m (2016年9月18日 13時) (レス) id: 4a53b7e467 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 名前変換はできないのでしょうか？ (2016年9月18日 4時) (レス) id: a22bd28471 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飛べない鳥 | 作成日時：2016年2月21日 23時
