��63 思い(2) ページ16
私はナルトがイラついてきたことに気づき、止めにはいろうと声をかける。
「まぁまぁ、落ち着いーー」
「お前もだ！」
私の言葉を遮るようにして発しられたイナリくんの言葉。
その矛先が私に向いていることに少々驚き、胸がどきりと音を立てる。
「いっつも馬鹿みたいに笑って、この世に何も辛いことなんかないような顔してる奴には僕の事なんかわかりっこないんだ！」
その言葉を聞いた私は目を丸くすると、イナリくんを見た。
それでもイナリくんは、まるで滝のようにどんどん言葉を放っていく。
「お前みたいに努力してもなにも変わりっこないんだ！お前みたいな奴が真っ先にやられちゃうんだ！」
私は視線を落とし、俯く。
だが、イナリくんの言葉が終わると視線をイナリくんに向け、呟くように言葉を放った。
「ずいぶん甘ったれたこと言うんだね」
自分でも思っていた以上の低い声で放たれたその言葉に、イナリくんはびっくりして顔を上げる。
「努力しても何も変わらない？私はそうは思わないし、思いたくもないね。努力をしてみてもない君にあれこれ言われる理由もないし、否定されたくもないね」
私はそう言い切ると立ち上がり、扉の方へ歩き出した。
そして「あぁ……」と小さく声を出すと、イナリくんの方へ振り返った。
「それに、さっき君は私の事"この世に何も辛いことなんかないような顔してる奴"って言ってたけど、私は君よりも長く生きているんだよ？君よりいろんなことを体験しているんだよ。辛いこと、苦しいこともね……」
そう言うと私は後ろに向き直ると、扉を開け、闇夜に飛び出していったのだった。
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雪フリー - はい!!楽しみに待ってます!! (2015年6月28日 15時) (
レス) id: 0c0312bbf4 (このIDを非表示/違反報告)
グレイス(プロフ) - 雪フリーさん» すいません！学校でテストがあったりして小説が書けてなかったんです。そろそろ更新しますのでもう少し待っていてください (2015年6月20日 22時) (レス) id: ff89aade6b (このIDを非表示/違反報告)
雪フリー - 最近更新がありませんけど体調が悪いんですか!? (2015年6月18日 19時) (レス) id: 0c0312bbf4 (このIDを非表示/違反報告)
グレイス(プロフ) - ハムラビさん» 更新できてなくてすみません！これから頑張って更新していくので応援よろしくお願いします。落ちは参考にさせていただきます！ (2015年4月22日 16時) (レス) id: ff89aade6b (このIDを非表示/違反報告)
ハムラビ - 続きが楽しみです!!更新待ってます!!ちなみに落ちはサスケがいいです!!お願いします!! (2015年4月22日 14時) (レス) id: 19178ded1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グレイス | 作成日時：2015年3月23日 15時
