【UnderTale】無気力な二人が織り成す物語 3

羨望 ページ14

Aside

「…動かない限リずっと
寝たままでいるんダ。こんな風ニネ…」

白くてフワフワしたGhostが
床に寝転んでみせた。
それを真似して、目を瞑る。

「ど、どうかナ…」
「…いいんじゃないの。
時間が早く過ぎ去ってくれそうだし。」

暗闇の中で目を瞑ると、
もっと深い闇に包まれる気がする。
視界に黒い幕を垂らしたように。
目に映るもの全てを遮断し、
聴覚だけで感じとる。
…何も考えないようにするには良い。

地上にいても、面白い事が何もなくて
地下に来てみたけれど…
暇潰しには、なったかな。

「貴方はGhostでも、他者から存在を
確認される事は可能なんだね。」
「あ…うん…そうだネ…」

Napstablookって、
確かMettatonの従兄弟だっけ。
MettatonはAlphysとも繋がってるし
どうにか私を視界に留める薬
作ってくれないかなぁ…
…まぁ…それは
無理なのは分かっているけれども。

「同じGhostだっていうのに
私は視界に留められないなんて…
世の中平等じゃないね。
Aha…君が羨ましいよ…」

眠りにつく訳でもなく、
仰向けになって瞼を閉じる。
時間が過ぎ去るのを待ち望みながら。
…けれど、こういう時に限って
時間は過ぎ去ってくれやしない。

何だか待つのにも飽きてきて、
帰る場所なんて無いのに帰る事にする。
また遊びに来ると言うと、
Napstablookは頬を赤らめ、微笑んだ。

「…邪魔したね。」

誰にともなく呟いて、玄関を出た。

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