35.君の体温 ページ35
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体がポカポカする。
あれ？なんだろここ。
椅子がいつの間にフカフカに…？
このいい香りは？
この固くて落ち着く温かいものは…？
「あれ…起きた？」
「ん"ん…ぶちょ…」
隣を見たら部長。
寄り掛かってたみたいで、
温もりの招待は部長だったよう。
フカフカの椅子の正体は、
「タクシー、
今お前んちに向かってるから。」
賑やかなネオン街を走り抜けている。
普段目も向けない
窓から見る景色につい見とれる。
それほど、綺麗。
てか…タクシー乗せてくれたんだ。
ぼんやりとする視界と頭で
部長を見てると
自分の随分と撫でてる肩を
ポンポンと叩く。
ん？ホコリ叩きでもしてんのかな…？
ハテナを浮かべながら
ずっと見てるとため息をこぼす。
「ばか…眠いだろ、もうちょい寝てろよ。
寄りかかって良いから。」
な、と微笑まれる。
お酒飲んでなければ絶対遠慮する。
なのにお酒の力ってコワい。
自然と寄りかかって目を閉じる。
何故だかホッとするし、
すっごく落ち着いて。
部長の温もり、
それがとても心地良かった。
.
「こら…永瀬起きろって。」
「あと…5分んん…」
「だーめ、家着いたぞ、ほら。」
「家ぇ…？」
パチリ、瞼を開く。
夢かと思った、現実だ。
家のアパートの前で止ってるタクシー。
あ、着いたんだ…はやい！！
ペコりと運転手に
頭をまず下げて部長にも下げる。
「部長…今日はありがとうございました…
すっごく美味しかったですっ！」
ビシッと敬礼を決めちゃる。
するといつもみたく吹き出す部長。
あ、しまった、部長見て思い出した。
料金払わなきゃ。
財布を取り出すとそれを取られて
バッグに戻す部長。
え？え？
自分でちと酔ってるの分かるけど
間違いなく戻されたよね？ん？
ポカーンとしてると
"はやく帰って寝ろ"と小声で
言われ走り去るタクシー。
ポツーンと取り残された私。
ふと思った、
やっぱイケメンすぎるよ部長。
36.ただいまとおかえり。→←34. 惚れた弱み…side S
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きりりん(プロフ) - チェリーさん» ふぎゃあああ、コメありがとうございます！！そう言って頂いて光栄です｡ﾟﾟ(*´□`*｡)°ﾟ｡モテモテなのはきっと作者の願望だからですね！笑これから智くんが色んな顔見せてくれると思うのでこれからも読んでやってくださいね！ (2017年4月8日 18時) (
レス) id: f5be3d2d1d (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - こんにちは！！この作品、昨日あなたへのオススメに出ていて、昨日から見させて頂いております！モテモテな主人公ちゃんが羨ましいですね…笑この作品の智くん、ほんとに大好きです！これからも頑張ってください！ (2017年4月8日 18時) (レス) id: a0fb27e534 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりりん
| 作成日時：2017年3月26日 10時
