17.お見合い ページ17
.
「んじゃ、帰るわ。
あと大野さんコイツ
今度借りますね。」
「ここはツタヤかな？
ん？借りるって物なのかな？」
「んー、考えとくね。」
「大野さんんんん！？」
「ふはっ、ごちそーさまでした。」
バタンッと
玄関のドアが閉まる。
結局、二宮は9時まで居た。
見定めるとか言ってたけど
結局してたのか、してなかったのか。
そんなの分からないくらい、
気付けばご機嫌だったし。
ハンバーグ効果かな。
なんて考えてると、
前を歩いてた大野さんが
振り返った。
「…なんか、忘れてない？」
「え？」
「んと…帰ってきたら話すって。」
「あー！そうでしたね！」
対面する形で
ラグの上に座る私たち。
なんだろう、この状況。
お見合いみたい。
「なんか、お見合いっぽいね。笑」
「それ私も思いました。笑」
「では、お名前から教えてもらって…。」
「あぁ…ですね…
永瀬Aと申します。」
本当にお見合い形式でスタート
しちゃったよこれ！
大野さんノリノリ…。
私もノっちゃおうか、うん。
「好きなものは？」
「えっと、ビールとご飯です。」
「ぶふっ…では、ご職業を。」
「OLやってます。
製菓企業の海外営業部です。」
「待って、海外営業部って外国語…」
「多少は出来ますよ、むふふ。」
得意げに言っちゃったけど
なんか恥ずかしくなってきた。
むふふ、って！むふふ、って！
でも大野さんは目を輝かせて
「すげぇ！！Aちゃんすげぇ！」
「そ、そんな褒めないで
くださいよ…ふへへ。」
褒められるから有頂天。
よいしょが上手すぎるー！
このまま胴上げされっぱなし
だったら私天狗になっちゃうから、
そろそろ大野さんの話に
切り替えよう。
「あの、お名前伺っても…？」
「オイラのはもう知ってるでしょ。笑」
「じゃあ…職業は、知ってますね。笑」
「うん、でも
聞いてないのあるでしょ。笑」
聞いてないの？
さっきの私の流れで行くと。
「あ、好きなものなんですか？」
「んとね、ビールと絵。」
「ビールは外せませんよねぇ…」
「外せない外せない。笑」
「飲みます？」
「飲みます。笑」
冷蔵庫から
キンキンに冷えたあのキリンな
ビールを取り出して、
乾杯してから話を切り出そう。
同居の事。
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きりりん(プロフ) - チェリーさん» ふぎゃあああ、コメありがとうございます！！そう言って頂いて光栄です｡ﾟﾟ(*´□`*｡)°ﾟ｡モテモテなのはきっと作者の願望だからですね！笑これから智くんが色んな顔見せてくれると思うのでこれからも読んでやってくださいね！ (2017年4月8日 18時) (
レス) id: f5be3d2d1d (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - こんにちは！！この作品、昨日あなたへのオススメに出ていて、昨日から見させて頂いております！モテモテな主人公ちゃんが羨ましいですね…笑この作品の智くん、ほんとに大好きです！これからも頑張ってください！ (2017年4月8日 18時) (レス) id: a0fb27e534 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりりん
| 作成日時：2017年3月26日 10時
