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★きみに近づきたいページ14

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※順番前後します

『さっき織山と何みてたの？なんか随分きゃっきゃしてたけど』

メンバーで同期のわくと付き合い始めてから早数ヶ月。二人で会う回数が増えたとか、他の人と二人で会うのを控えるようになったとか、変わったのはそれくらい……な気がする。

「あー、織山のBLドラマみてた」
『高良くんと天城くん？』
「そ、Aも見てる？」

なんだろ、なんで彼氏とBLドラマ見た？って話してるんだろう。BLドラマっていってもメンバーが出てるやつだけどさ。

『見てる、織山には見ないでって言われてるけど(笑)』
「まーね、俺ももしBLドラマやるってなったらAに見られんのちょっといやかも」
「うわ、そこのカップル何の話してんの」
『天城くん可愛いね、って話』
「高良くんの気持ちわかる、泊まりになんて来たら押し倒しちゃう」

……ふーん？
深い意味はないってわかってるし、織山をからかうために言ってるんでしょ？でも、

『わく、私の家に泊まりに来たとき、私の部屋入らなかったよね』
「ちょ、お前なんの話してんの？！」
「……へ、まだなの？」

……まだ、ですけど。何がとは言わないけど。

「湧のヘタレ〜、」
「は？うるせー、大事にしてんだよ」
『手出さないのが大事にしてるってことじゃないと思うけど』
「……はー、」
「ちょっとここでなんかヘビーな話するのやめて？！俺帰るから、じゃ！」

そそくさと退散していく織山、取り残された私たちの間に気まずい空気が流れる。

「……じゃあ、今日家来ますか」
『わくママいるんでしょ？』
「空気読んだかのように今日二人とも兄ちゃんとこ行ってるからいない」
『でも、』

何この急展開！
今すぐなんで言ってないのに！

「Aの作るご飯食べたいなー？」
『……うん、わかった、行く』

わくに触れたい、触れられたいって気持ちはうそじゃない。

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