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｢海賊王の証といわれた『紺青の拳』と呼ばれる宝石です｣
｢これは大きなブルーサファイアですなぁ｣
おじさんがケースを覗き込む。
この設備じゃ、そう簡単に盗むことは出来なさそうだ。
｢ここにある限り、いかにキッドでも手出しはできんでしょうなぁ｣
｢それがそうもいかないのですよ｣
レオンさんは肩を竦めて苦笑いした。
明日からの空手トーナメント開催中は、会場にベルトを展示する決まりになっているらしい。
｢厳重な警備体制を敷きますが、ここよりは劣る｣
レオンさんが説明している中、彼に目を向けると、ペンのようなものでケースに印を付けていた。
周りのみんなは彼の行動に全く気づいていない。
まさか、ここに盗みに来るつもりなのだろうか。
彼はレオンさんに歩み寄った。
｢警備体制がここより劣るとおっしゃいましたが、つまりキッドは、ブルーサファイアが会場に移されるのを待っているとお考えなのですね｣
｢そのとおり。ここを狙うのはリスクが高すぎる｣
｢ですね｣
小さく頷いた彼は、レオンさんに手を差し出した。
｢僕も微力ながら、宝石の警護に協力させてください｣
｢ありがとう｣
がっちりと握手を交わす2人。
……大丈夫かな。
嫌な予感がする。
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なっちー(プロフ) - 紺青の拳面白いですよね！更新頑張ってください！ (2020年4月24日 23時) (
レス) id: 93f1e472f5 (このIDを非表示/違反報告)
ルダー - 凄く面白いので更新楽しみに待っています！！頑張ってください！！ (2019年7月8日 13時) (レス) id: c846e65294 (このIDを非表示/違反報告)
奈美 - すごく面白いです！映画も見たのでなおさら…！更新楽しみにしてます！ (2019年5月17日 17時) (レス) id: 9c5f65b4d3 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 続きは更新されないんですか？ 凄く面白いので、ぜひ続きが読みたいです。 (2019年5月16日 23時) (レス) id: bd2c5a4b30 (このIDを非表示/違反報告)
れれれ(プロフ) - 続き楽しみにしています (2019年5月13日 1時) (レス) id: 6ae3655089 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭 | 作成日時：2019年4月15日 21時
