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優太「ん？」
『っ、え？』
優太「なんか言った？」
『う、ううん。』
優太「空耳か？あ、Aビール飲む？」
『うん、ちょっともらおっかな。』
何やってんだろ。
彼氏の背中にカッコいい、なんて言って。
片想いのヒロインか、って。
『っっ、冷た。』
冷えた缶ビールが頬にピタリとくっつく
私の横にドカッっと座って
プシュッと開けた缶ビールを
そのまま私のにコツンと当てる
アルミ缶の鈍い音
優太「っ、あ〜っ、うまい！！」
幸せそうなこの顔
多分ずっと見てられる。
視線を感じたのか私にゆっくり向けられる目
『美味しい？』
ゆっくり笑ってそう聞くと
なぜか少し優太の顔が歪んだ
.
優太「やっぱりなんか疲れてるな、A。」
真っ直ぐ見つめられて悲しそうな顔で
いきなりそんなこと言われると調子狂う
『え〜そうかな？
全然平気なんだけどなぁ。』
精一杯の笑顔をして
その作り笑顔を飲み込むように
ビールでグッと流し込む
けど優太は不安そうな顔のままで
ポンポンと頭を撫でて
優太「Aがそう言うならいいんだけど
なんかあったら言えよ、彼氏なんだからさ。」
優太のその大きな手から伝わる温もりが大好きで
不思議と疲れなんて消えていって、ホッとする
『ありがと、優太。』
ごめんね。
けど、照れて笑うこの横顔に言えるわけないんだ。
疲れてる、そう言われてしまう
.
他の男のベッドで
朝日が登る前に目を覚ましてしまったから
なんて。
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ららちゃん(プロフ) - rainbow roseからこちらも読みました！こちらの作品もまだ序盤ですがもうおもしろい、見入ってしまう作品です！私、海羅さんの考える物語、作品が個人的に大好きなのだと思います！なので更新されるの楽しみに待っています！ (2018年7月16日 16時) (
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作者名：海羅
| 作成日時：2017年8月4日 5時
