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第3月曜日は竜宮城の定休日。
隆二との二度寝から目覚めた私は、他の男たちが起き出す前に彼の腕から抜け出し 母屋に戻って、おばさんと朝ごはんの支度をしたのだ。
ライフセーバーの直己さんは一足早く海に出て行き、他はいつもより遅めの朝ごはん。
縁側から飛び込んできたセミを、男のくせにビビりながら追い出す騒動があった直後。
剛典「佐野〜 俺ELLYにサーフィン教えて貰いに行くね」
「えっ、」
剛典「だからお前と出掛ける話はナーシ」
「元々出掛ける話なんてなかったけど、マジ？」
岩田がサーフィンするの？是非見たいよそれ。
「わ、私も……！」
ELLY「Aもサーフィンしたいの〜？」
急いで手を挙げた私に、ELLYが嬉しそうに尋ねて。
首が取れるんじゃないかって勢いで縦に振る。
サーフィンしたいってゆうか、岩田が波に乗ってる姿をこの目に収めたい……！
広臣「似合わな。」
行儀悪く箸を咥えた広臣くんにバッサリ切り捨てられた。
「運動神経には自信あるけどね…？！」
健二郎「なんやA、運動得意か」
「はい。数学は苦手ですが 体育の成績はいつも5です」
剛典「俺がいないと数学1だから〜」
亜嵐「九九できませんもんね！でも大丈夫です、Aさん可愛いっすもんっ」
隆二「臣〜 フォークとって〜」
亜嵐「ごめんなさいぃぃぃっ！」
涼太「学習しないね。」
亜嵐くんもバカだね。
キュウリの浅漬けをムシャムシャ食べながら冷静にそう言う涼太くんの頭は、寝癖で大爆発を来していた。
(みんなぶっ飛んでる)
いくら素材がいいからといって、無頓着にも限度がある。
何事も加減が大事だ。スーパーサイヤ人2並みのワイルド過ぎる無造作ヘアーの涼太くんは、そのせいでイケメンを半減させていた。
(それにひきかえ、岩田……)
セットした訳でもなくサラサラの髪の毛。今日も気だるげで色気のある表情(眠いだけ)
(完璧です。神様今日もありがとう)
隆二「…A首曲がってない？」
「え？……イタタッ」
隆二「そんなに痛くしてないでしょ〜 大げさー」
岩田の反対隣。
いつもはELLYが座ってるはずの左側。
今日はそこに何故か隆二がいて……
私の頭をガシッと掴んで自分の方に無理やり向けさせた。
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作者名：とまと野郎
| 作成日時：2015年8月26日 19時
