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「80円のおつりと、こちら次回使えるクーポン券です
よかったらドーゾ」
美人に向けるにしては、我ながら上出来な笑顔。
てゆうか 目の当たりにしてみると眩しすぎて、男たちが騒ぐのも分かる気がした。
「ありがとうございますっ」
「いーえ、こちらこそありがとうございます
また来てくださいね〜」
今度は是非、竜宮城の男たちに負けず劣らずのイケメンを連れて、馬鹿な彼らに見せ付けてやってください。
「……?」
会計を済ませて出て行くかと思えば、未だにその場に止まる2人分の気配。
視線を感じて顔を上げれば、綺麗な4つの目が私をマジマジと見ていた。
「………あの、」
「はい?」
「ちょっ、と…来てください」
「えっ、あ…はいぃぃ?」
パーカーを着た、どちらかといえば控えめの方。
その子が レジの中にいた私の二の腕を掴んで外に引っ張り出す。
見た目によらず やる事男らしいね?
「なんですか?!」
「お話ししたい事がありましてっ」
一連の流れを見ていた竜宮城の男たちは唖然としていて、連行される私に一言も声をかけることなくガン見していた。
「ちょ、ちょっと 行ってくる……!」
広臣「……行ってらっしゃ〜い」
とっさに出た言葉に応えてくれたのは、やっぱり広臣くんだった。
でもその楽しそうな顔。
私と彼女の間で何があるにせよ、店に戻った後に
徹頭徹尾 聞き出すつもりだな。
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作者名:とまと野郎 | 作成日時:2015年7月26日 21時