033 ページ38
.
直人「何でこう、飽きもせず同じメンツなのかなぁ!」
午後の1番は、直人さんのそんな嘆きから始まった。
「、と言われましても」
バイト、6人しか居ませんし。
そのうちの1人は、私未だに一回しか働いてるところ見てませんし。
直人「男ばっかの中 過労死しそう!
ああっ 海にいるのに枯れそう!」
お客さんは綺麗なギャルが多いし、人当たりいい直人さんはよくそんなお姉さん達に絡まれていると言うのに、
まだ足りないらしく 女の潤いを求めていた。
「………」
健二郎「Aが白い目してますよ〜」
直人「いや、だって。Aちょっと俺の好みと違うんだもん!」
いいんだけどね、凄く清楚で女の子らしいんだけど。と、私を見向きもしない直人さん。
女の子来たからテンション上がってるとウインクしていた彼はどこへ行ったのだろう。
広臣「いらっしゃいませ〜」
「……、いらっしゃいませーっ」
「すいません、2人なんですけどー」
ボーッとテーブルを拭いていたところに 新しいお客さんが来店する。
1人は白いパーカーを水着の上から被った控えめの可愛い子、もう1人はオレンジのラテン系な水着を着た美人さん。
直人「え、超いいじゃん」
どうやらこれが、直人さんの どストライクだったらしい。
隆二「どっちっすか?」
直人「右っ!」
健二郎「やっぱぁ?俺も右っすわー」
隆二「俺左だな〜。臣は?」
広臣「右がCで 左がFよりのE」
テーブル席に座ってキャピキャピ メニューを選ぶ2人を盗み見して、彼らはとても楽しそうに話している。
直人さんと健二郎さんの好みはラテン系の美人さん、隆二は清楚系の可愛い子ちゃん。
広臣くんに至っては、顔より先に乳に目が行ったらしく、真顔で当たっているかどうかも分からぬカップ数を言ってのけた。
「すいませぇーん」
「はーいっ」
広臣「あ、俺が行く」
「……どうぞ」
ここぞとばかりに率先して注文を取りに行った広臣くんをニヤニヤしながら見つめる直人さんと隆二。
健二郎さんはテイクアウトのお客さんに追われていたが、広臣くんと美人2人組のやり取りをチラチラと気にしていた。
(ほんと、男ってやつぁ……)
胸くそ悪いタイミングで本能を剥き出しにしてきやがる。
.
989人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:とまと野郎 | 作成日時:2015年7月26日 21時