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『きっと“岩田”も、Aのこと好きになるだろうね。
……だから、誰にも見られなくて良かったよ』
聞こえてしまった。
小さな小さな、吐息のような台詞が、だけどクッキリと。
そんな風に言われて、意識しない術を私は知らない。
「思わせぶりな彼を一々真面目に相手にしていたら、苦しいでしょうか」
広臣「……」
「伝道師、答えを」
あなたの親友、昨日私に2・3度 “可愛い”って言ったんですよ。
人混みで居なくならないように、なんて理由付けて 手も握ってみたんですよ。
“好きな人いるの?” って問いに、意味ありげな空気で
“ ないしょ。”
って、誤魔化したんですよ。
広臣「希望を持たせても責任は取れないからな」
「責任取れないなんて…広臣くんいつもそうやって。」
広臣「お前俺をなんだと思ってるの?」
「 愛の伝道師 」
広臣「だから、んだよそれ、」
「いいから、答えを頂戴よ」
広臣「お前俺のこと嫌いでしょ」
「好きじゃないよ。」
広臣「チャーシュー麺没収」
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作者名:とまと野郎 | 作成日時:2015年7月26日 21時