検索窓
今日:30 hit、昨日:1 hit、合計:711,701 hit

029 ページ33

.






「私、自分の耳を疑ったよ」

広臣「え、俺今なんか言った?」

「いや 広臣くんじゃなくて」


広臣「良かった〜またブスとか口走ったかと思った」




今サラッと口走ったけどね。




「なんか、言うことは正反対だよね」

広臣「あ?」

「広臣くんと隆二」


広臣「……なにお前、やっぱ昨日あいつと何かあった?」




昨日、皆の元へ戻ったとき
私の顔は茹で上がったタコのように真っ赤だったらしい。

“人混みに火照ってしまった” などと大ボラを吹いたが、直人さんのニヤニヤした口が忘れられない。




隆二『みんなには この場所ナイショね』




また、内緒って。

あの広場を離れる時隆二は悪戯っぽくそう言った。


行きは繋がれていた手。
帰りは2つの間に、こぶし3つ分くらいの距離があった。







「隆二は、いつもああなんですか」

広臣「ああ って?」

「思わせぶりな、感じ?」

広臣「あー、そうだね あいつ誰にもあんな感じだから、勘違いする女は多いよ」


「やっぱり……」




そうか、じゃあ。
昨日のあの一連の流れは 誰にでもやる何気ないものか。



だとしたら、今市隆二という人間は相当罪な男じゃありませんか?





「………」

広臣「……勘違いしちゃった?」

「はい」


広臣「なんで敬語だよ笑」

「愛の伝道師広臣くん、教えてください」




広臣「は。」






「誰にも見せなくて良かった、とは


どうゆう意味なのでしょう」





.

030→←028



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (828 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
989人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:とまと野郎 | 作成日時:2015年7月26日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。