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ELLY「かかった、俺に全部かかった!」
「ゲホッ…!ご、めんELLY……ゲボゲホッ!」
広臣「おふくろ タオル〜」
口に含んだものをこんなに豪快に、無意識に噴いたのは初めてで。
その被害は全て、玲於の反対隣に座っているELLYが被ってしまった。
「ほんとにごめんELLY……!」
ELLY「いや、いいけどさー」
健二郎「Aの聖水」
隆二「ちょ あははっ…健ちゃ〜ん」
広臣「岩さんって誰?彼氏?」
健二郎「ほんまに?!A彼氏おんの?」
直人「あれでもこの前聞いたときは居ないって言ってなかった?」
みんなの興味が案の定岩田に行き、まずいと思った頃
タオルを持った隆二がおもむろに立ち上がり 私の側までやって来た。
隆二「……」
「え……、なに」
隆二「Aも濡れてる」
「あ、りがとう」
頭の上から受け取ったタオルで、お腹の辺りを拭く。
しかし私の側から離れる様子のない隆二の気配を感じて、もう一度彼を見上げた。
そこにはニヤリと笑った彼の顔。
隆二「彼氏いんの?」
「いない」
隆二「ほんと?凄い動揺してるよ」
「でも、彼氏じゃない」
隆二「ふーん、じゃあ……」
玲於「岩さんはねーちゃんが好きな人だよ!」
「玲於っ…!」
マジかよ!と口を揃えて声を上げる直人さん 健二郎さん 広臣くんの3人。
へえ?と声を漏らした隆二に、私は居てもたってもいられなくなって、弟の手をとって食卓から抜け出した。
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作者名:とまと野郎 | 作成日時:2015年7月26日 21時